極上の詩性を持つ作り手による、作品との向き合いの空間。
- ★★★ Excellent!!!
「あなたはどうして作品を描くのですか?」
「作品に、どんな思いを篭めたのですか?」
有名であれ無名であれ、作品を世に生み出した作り手ならば誰もが心に持つ思いの丈というものがあります。作り手個人の哲学の根を交えながら、まことの詩性というものを言葉の端々に滴らせて綴る、エッセイと作品紹介の中継地点。それがこの作品です。
文字という繊細な筆は、そのすべりによって世界をさえ描く。作り手は物語の猛威を手に携えて奮うに、じゅうぶんの覚悟と心得のある方です。その真性さが、ゆっくりと読み手の心を揺すり動かす。大地の底から優しい揺籠が魂を震わすのです。
これを読んだら、きっとあなたも「あなた自身の描く物語」について、心の覆いを取り払って語りたくなる。
ぜひお読みになって、そしてあなたが筆を走らせるその作品で、あなたの答えを描いてください。