光、音、世界観。幻想冒険譚を辿るための星図ならすべて備わっている。

 あとは、読み手が星の導きを辿るだけ。

 あらすじで踵を返すのはもったいない!この作品は非常に読者に優しい、一話ごとに完結された、そして十二分な筆致を届けてくれる上質のエンターテイメントです。
 「星図師」という作品独自の職業から始まり、緻密な世界観と光の反射を感じる瑞々しい情景描写が読者を映画のような冒険譚へ誘います。一話の結びごとに、主人公の星夜の祈りにも似た決意と成長が積み重なり、優しい世界に囲まれてテンポよく読後感よく物語は進んでゆきます。

 主人公エリアナは、偉大なる「星図師」の父の真実へ辿り着けるのか。その冒険は、いかなる結末を迎えるか?
 私はたった今一章を読み終え、はやく誰かに触れ周りたくレビューをしたためた次第です。これから第二章、第三章を堪能しながら読み進めてみます!