第6話 問題児の最期(A)
はぁまたかよ
今日も喧嘩喧嘩
どいつもこいつも弱い
日本の男は昔より弱いやつが
多くなってるらしいな
だから弱いやつを選ぶ女がいない
そうなると少子高齢化
そんなめんどい事になるんだ
俺がこの学校の男を強くする
そうすると社会貢献じゃねぇか
俺がストレス発散するだけで
社会貢献とか楽勝すぎるわ
あーまた夏休み終わって
学校始まったけどまた喧嘩しなきゃなの
ウザイしだるいわー、
学校が始まって数日過ぎた
最初の2日3日は休んで
それから行く、それが3年続いて
俺ももう高3だわ
小学生からずっと喧嘩していた
よく喧嘩する俺は
「問題児」として先コーに見られている
俺は親がモンペってやつだから
めんどくさくてなんも言えないらしい
俺が喧嘩した相手の親から連絡来ても
俺の親には言わないし俺にも言わない
そのせいで俺は友人も恋人も出来たことはない
「あ゛ぁーもっと強いヤツとやり合いてぇな」
後ろから音がした
後ろを振り返ると、モヤのような
何かがこっちを見ていた
そいつはきっと
この学校の化け物だろう
この俺でも噂に聞いた事がある
この学校には複数バケモノ達がいる
そいつらにはいっぴきいっぴきに
名前とか個性とか性別とかがあって
生徒か先コーが名前付けてるらしいけど
こいつらって死ぬのか
もし死ぬなら俺が初めて殺したら
表彰とかされんじゃね
そんな軽い気持ちからこいつに喧嘩を売った
こんなことしなけりゃ良かった
屋上のど真ん中で俺に風が当たる
こいつは目が赤く髪なのか分からない
黒い髪がなびいている
そいつは俺の頭を鉄格子で突こうとした
あの鉄格子、力で折ったみたいに
折れ曲がっててバールみたいに
先をとがらせてコンクリートを削った
なんでかその時風が止んでる気がした
あぁ、こいつ本気で俺を殺すつもりなんだな
そう思った、本当に
こいつがあいつらの中でトップレベルで
強いんだと今は思う
こいつ俺に手加減してるだってこいつが
本気出したら俺なんて一瞬で死ぬだろ
それからそいつの攻撃をギリギリで避けて
それをa回続けていたら
「が゛っ?!」
ぐぎっ
凹っと腕に鉄格子がくい込んだ
そこの後ろは壁俺は動けない
腕からは血が湧き出している
熱い、熱い熱い熱い、熱い!
腕が燃えてるみたいだ
ジリジリとその痛みが腕から
肩、胸まで痛みと熱さが来る
痛さで声を失ってもがいている俺に
こいつは鉄格子を引き抜いて
俺は膝に力が入らないで崩れ落ちる
下から見るあいつはこの世のものではない
あぁ、こいつの名前思い出したわ
あいつらが噂してた
【アレス】【Ares】だ
そいつは眼球だけ俺を見ている
その目は血走っているみたいだった
それからその鉄格子を俺の頭に突き刺した
俺は黒目が瞼に寄ったまま昇天した
頭に突き刺さった鉄格子は
ぐりぐりと右に左に上に下に
色んな角度に掻き回されて抜かれた
俺の脳はどうなったんだ?
どうなってるんだ?俺は今
鉄格子にはきっと俺血がこべり付いている
俺は多分喧嘩で初めて負けた
そいつは俺の片足を引きずってどこかへ行った
俺はそこから見えていない
俺は負けた初めて、この学校
この
【花課乃丘高校】(ハナカノオカコウコウ)で
見る 雨宮 治 @coha3141
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