「言葉は隠すためにあるのではない。生きるためにある。」
- ★★★ Excellent!!!
「言葉は隠すためにあるのではない。生きるためにある。」
神社に秘された美しき異名「瀬見の小川」。
それを、雨の夜にあえて詠む鴨長明の覚悟と美学が胸を打つ。
伝統と信仰、神聖と表現のせめぎ合い。
その中でなお、「月を望む心」を信じて言葉を放った長明の姿に、表現者としての真骨頂を見ました。
静かな水のように、
この作品も、読む者の心にそっと流れ込む名作です。天晴れ!