「言葉は隠すためにあるのではない。生きるためにある。」

「言葉は隠すためにあるのではない。生きるためにある。」

神社に秘された美しき異名「瀬見の小川」。
それを、雨の夜にあえて詠む鴨長明の覚悟と美学が胸を打つ。

伝統と信仰、神聖と表現のせめぎ合い。
その中でなお、「月を望む心」を信じて言葉を放った長明の姿に、表現者としての真骨頂を見ました。

静かな水のように、
この作品も、読む者の心にそっと流れ込む名作です。天晴れ!

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