あとがき

最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。


この物語『アイドルには剣も魔法もいらない』は、

“戦わない異世界ファンタジー”というテーマの中で、

「夢を持つこと」「誰かと分かち合うこと」「争いの先にある可能性」を描いてみたいと思って書きました。


 


魔王と女神の娘であるリリス。

彼女がただ“アイドルになりたい”という一心で夢を追う姿は、

ある意味で世界の常識や価値観に挑むものでもありました。


ですが――だからこそ、

剣でも魔法でもなく、“歌”で誰かの心を動かすこと。

それがこの物語における“本当の力”だったのだと思います。


 


勇者にとっては試練。

セラフィナにとっては変化のきっかけ。

家族にとっては誇り。

観客にとっては癒しと希望。


そしてリリス自身にとっては、

「ひとりの少女が、世界と手を繋ぐための道」だったのだと、今ならはっきり言えます。


 


書きながら何度も思いました。

“世界を救う方法は、きっと一つじゃない”。

この物語が、そう思えるきっかけになってくれたなら、とても嬉しいです。


 


本作は、MFブックス×カクヨム 異世界ファンタジーコンテスト2025【中編部門】への応募作品として執筆いたしました。


「家族愛」や「温かさ」を軸にしながら、

同時に“推し活”“ライブ文化”“夢を追う姿”という現代的な情熱を異世界に落とし込み、

読み終えたあとに、少しでも心が軽くなるような作品を目指しました。


 


お気に召しましたら、ぜひレビューや応援コメントなどいただけますと励みになります。

ブックマークや評価ももちろん嬉しいですが、

一言「楽しかった」と書いてくださるだけでも、次の物語へのエネルギーになります。


 


それでは――

また、次のステージでお会いしましょう!


あなたの今日が、少しでも輝きますように。


如月キャシリアより

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アイドルには剣も魔法もいらない 如月キャシリア @kya_swrod

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