音楽ネタが多すぎる

藤宮「音楽ネタが多いわ! これでは軒を貸して母屋を取られる! 」


天の声藤宮「それは仕方ないよ。だってこの作者、バイオリンとチューバ弾いてた人だから。」


藤宮「ピアノが弾ける、に引きずられがちなのでしょうけれども。バイオリンは弾く、で問題無いけれど、チューバは吹くものよね。それはそれとしてこの作者、変わった経歴よね。」


楠木「なんでみんな『弾く』じゃないのー?」


藤宮「珍しくいい質問ね。バイオリン、ギター、お琴など、『弾く』楽器は弦を持っているわ。 それに対して『吹く』楽器はフルート、トランペット、リコーダーなどなど。文字通り、息で吹いているわね。」


めんどくさい何者か 「リードオルガン、パイプオルガン。」


藤宮「アレはある意味吹いているけれど鍵盤楽器としてピアノと一緒になっているんじゃないかしら! そういうのは音楽の先生に聞きなさい!」


天の声藤宮「ちなみに鍵盤楽器は演奏方法によって分類が分かれがちですね。ピアノは鍵盤を押してハンマーで弦を叩くから“打弦楽器”に分類されるけれど、一般には“弾く”で通ってるわね。」

楠木「弾いてるのに叩いてるの!? なにそれ矛盾だよー!」

藤宮「それが現実よ。他にもややこしいのはたくさんあるわ。」

楠木「うわーん……! 難しそう!」

天の声「ちなみにオルガンは風で音を鳴らす気鳴楽器だけど、演奏法としては“鍵盤を押す”のでピアノとまとめられるのですよ。」

藤宮「でもやっぱり、日常会話では“ピアノを弾く”でいいの。オルガンも、エレクトーンも“弾く”って言っておけば通じるから。――もう、“演奏する”って言い換えなさい。」

めんどくさい何者か「じゃあ“リコーダーを演奏する”でも……」

藤宮「リコーダーは“吹く”!! 余計ややこしくなるからもう黙って!! 結局、楽器の分類の話になってるじゃないの!! ああ、もう、母屋を取られたー!!」

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比喩乱舞国語教師 vs 文法崩壊女子高生  −百合は添えるだけ− 星月小夜歌 @hstk_sayaka

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