あとがき

 久しぶりに東北に行かせてみました。東北ツーリングも何回か扱っているので、新味を出すのに苦労させられました。なんとか見て回るところの重点をずらせて、それなりのツーリング旅行に仕上げることが出来ました。


 もっとも現実となるとひたすらハードルが高いところです。そもそも敦賀が遠すぎます。テキスト上で行かせるのは可能としても、モンキーではかなり無理があるのは認めざるを得ません。


 後半の因縁話は、これまで適当に設定していた千草の過去の集大成みたいなものです。千草シリーズのテーマとして、とにかくラブラブ夫婦にするのはあるのですが、さすがに現実も知っています。


 ですが現実のリアリティを重視すると書くのが重くなりすぎますから、そこはお伽噺的に飛ばせてもらいました。そうですね、お伽噺のラストの定番の、


「いつまでも幸せに暮らしました」


 ここを目いっぱい膨らませたぐらいです。それと実はって話になりますが、一番難しいのは年齢設定です。だってですよ、それなりに高齢結婚に近い設定にしても、生まれはなんとなんと平成になってしまいます。


 幼馴染であり、同級生の設定ですから昔話が出て来るのですが、その時代にあったのかのリサーチに往生させられました。この辺はどうしたって歳です。ですから知識として、たまたま知っているで逃げた部分が多い一方で、本当の意味の共通の思い出は手薄になってしまっています。


 それなら夫婦の年齢設定を引き上げるのもありなんですが、そっちはそっちで潤いでもある濡れ場シーンに無理が出てきます。こちら立てれば、あちら立たずとはまさにこの事です。

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ツーリング日和28 Yosyan @Yosyan

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