1首目を取り上げてみます。
おお、かみよ!排水口のすくいの手 それでも私愛してるから
ホラーサスペンス短歌として読みました。
排水溝から救いを求めるように、
突如、謎の手が現れる。
それだけでも、
背筋の凍る怖さですが、
さらに「それでも私愛してるから」
そんな囁き声が聞こえてくるのでした。
ぞぞぞぞぞ。
怖っ。(゜Д゜)
むろん、この解釈は、
私の勝手なものですが、
それだけ、読者の想像をかき立てる短歌って証明でしょう。
ほかには、ユーモラスな短歌もありますので、
作者の守備範囲の広さに、目を見張るのです。