ヴェアボルフ
秋野 公一
第1話
我々はZ世代ではない。コロナ世代だ。95年〜04年をコロナ世代と定義し、呼称する。2020年3月から急速に日本を蝕んだあの忌まわしいCOVID-19(以下、コロナ)は我々の青春を奪った。未曾有のパンデミックによって就職採用人数の大幅な減少や配置転換、リモート授業による社会からの隔絶から修学旅行の中止まで多くのものを我々から奪った。
エントロピーの増大によって時間は非可逆であり、過去に戻ることはない。伸びたり縮んだりはするものの、過去に戻ることはできない。
まず自民党政府の初動が遅かったのは記すまでもない。クラスターの早期封印に失敗し、いたずらに感染を拡大させた。逼迫する医療現場からの情報を正しく政策に反映せず、財源を浪費し続けた。政府連中が連日連夜取り仕切っていた専門家を招集した会議も、結局は功を奏することはなかった。
我々は覚えている。政府がPCR検査に後ろ向きだったことを。感染不拡大をお題目にしながらも、Gotoトラベルキャンペーンを行ったことを。自粛を要請してながら減税政策をはじめとした抜本的な政策を実行することもなく、政治家と官僚はただひたすらに腐敗していた。
私の世代はコロナが流行り始めた2020年4月に大学生となった。希望を胸に大学に足を運んだものの、入学式は行われず気づいたら2年の月日が経過していた。何もえれなかった2年。大学は設備費の返還をおこなわず、家庭によっては自粛を続ける大学生のご子息ご息女を煙たがったご家庭も少なくはないだろう。
私より少し上の世代は採用人数の削減によって憧れの企業に入れなかったとの意見も耳に入ってくる。また我々の世代は、ガクチカなど話せることなど何もなかった。2年間を奪われたからだ。
そして2年が経ち、そろそろワクチンが普及してきたころに、また問題が発生した。
このワクチンの安全性が全く持って担保されていなかった。厚生労働省のホームページには医薬品・医療機器等安全情報No.263にイベルメクチンの副作用が20ページに渡り記されている。しかしながら、コロナのワクチンとしてイベルメクチンを実際に使用する際に副作用については何も説明がなかった。イベルメクチンを打ったらどうなるかについての説明は全くされていなかった。これを行政の怠慢と言わずして、なんと言うのだろうか。
我々コロナ世代は、大人を信用しない。我々を捨て石にした大人を決して許さない。太平洋戦争で多くの学生を南方で死なせたように、我々は、彼らと同じく政府の無為無策によって犠牲になったのだ。
我々は許さない。我々は覚えている。我々はここに人狼部隊を結成をする。
ヴェアボルフ 秋野 公一 @gjm21
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