大学四年生の本郷勇気は、ゼミの仲間に巻き込まれてアメリカ有数の都市、フトゥールムに旅行でやって来た。
しかし銀行にいる時にタイミング悪く、身体に爆弾を付けられて銀行強盗をやらされている男が入ってくる。
勇気は恐れることはなく、逆に死を望むかのように、その状況を見守っていた。
と、突然、通りで異変が起こる。
人々がその場に倒れ伏し動かなくなったのだ。
その人々の上をトラックが突っ込み、人々はグロテスクな状態になり、明らかに絶命してしまう。
が、その中から動き出すものの姿が!
こうしてこの都市に、惨劇が始まるのだが……。
導入パートの素晴らしさ!これぞまさしくゾンビものです!
ゾンビとなるのは、人間はもちろん、都市に生きる動物たちもその感染を免れておりません。
この点も、ゾンビものならではで楽しいかぎりでした!
さらにこの後、勇気とその場にいた人々は協力して、安全な場所まで逃げるのですが、そこで勇気たちは絶対絶命の状況に遭います。
が、そこで「死にたがっている」勇気の本当の姿が!
華麗に武器を操り、破格の強さでゾンビと戦います。
勇気はただの大学生ではない、伝説の傭兵だったのです!
しかし、彼はなぜ無茶な戦いをするのか……彼の過去に何があったのか、そしてゾンビ化する原因とは!?
襲い来るゾンビ、仲間との協力、そして主人公の内面を深いところまで描き切った超弩級のエンターテイメント作品!
超オススメです!!!
ゼミ旅行で訪れたアメリカの都市フトゥールム。
そこで巻き込まれたのは、銀行強盗──ではなかった。
突然、人々が倒れた。
誰も動かず、誰も応答しない。
次に立ち上がったのは、『死んだはず』の人間たち。
街が崩れた。
世界が、音を立てて終わり始めた。
かつて戦ったことがある大学生、本郷勇気。
何のために生き残ったのか分からなかった男が、命の重さに背を向けていた男が、もう一度銃を握る。
誰かの夢を、絶望で終わらせないために。
仲間を救う。誰一人、見捨てない。
崩れゆく都市を、炎と血と悲鳴が覆い尽くすなか、勇気と名付けられた男が立ち上がる。
これは、終わった世界で生き直す男の物語。