形式の違いが、物語の深みを増す。感動のミステリアス・ヒューマンドラマ

ランドセルがつないだ、切なくも温かい命の記憶の物語。一つのエピソードを「純文学」「ラノベ」「詩」「朗読台本」の四つの筆致で読み比べられるのが面白かったです! 個人的には、情景描写が美しい純文学版と、軽快で読みやすいラノベ版がお気に入りです。

「メビウスの輪」というモチーフが象徴的で、読後には確かな感動と希望が残ります。短編ながらも深く、何度も読み返したくなる秀作です。

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