今後もお世話になりそうな学園での教師漫才!
サバ:「「どうも~」」
佐々木:「どうも、佐々木です!」
馬場:「馬場なんですぅ~」
佐々木:「もう俺はツッコまへんからな!」
馬場:「と言いながらもツッコんでくれるんですよね~。ほんといい人やねアンタ」
佐々木:「んなことは置いておいて、今回は俺たちなぜか臨時教師に選ばれんよな」
馬場:「そや! 一昨日、任務帰りに教員免許渡された時はびっくりしたで!」
佐々木:「変なとこで上は準備がいいのよなぁ」
馬場:「勿論だけど教師経験ゼェロォ!の俺たちが派遣されたのは、“迷宮学園マジデ危ノ高”や!」
佐々木:「お前、なぜゼロを強調した? そこ、威張れるとこちゃうで!」
馬場:「この学園、世界で唯一ダンジョン内に存在する学校らしいで!」
佐々木:「そうなんか、なんか今後もお世話になりそうな予感しかしないな」
馬場:「少しおっしゃってる意味が理解できないのでスルーしとくけど、お偉いさんが俺たちに配慮して保健体育の教師にしてくれたらしいで!」
佐々木:「スルーすなや! てか馬場、お前この学園の“保健体育(実戦)”ってどういう意味かわかってんのか?」
馬場:「知らん!走り込みか?縄跳びか?男子特有のバカ体育か?」
佐々木:「違う。“体育館にBOSSモンスターが住みついた”の“保健体育”や」
馬場:「おい保健の字面どこ行った!!!」
佐々木:「しかもそのモンスター“腹筋ローラーで移動する鎧魔人”やって!」
馬場「割れすぎだろ腹筋!転がりながらくるの想像したら普通に怖いわ!」
佐々木:「どうやらこの学園ダンジョンの名物らしいで」
馬場:「そうかよ。でも安心しろ。俺、新技あるから。《滑舌向上ギャグボム》や!」
佐々木:「効果なんだよ」
馬場:「ツルツルな発音でモンスターの注意引くねん」
佐々木:「それギャグ以前に早口言葉やんけ!」
馬場:「しかもこの学園、校則で“ボケは3回まで”って決まってんねん」
佐々木:「回数制限あるの!?ボケにも使用回数が!?」
馬場:「4回目以降は“教師免許停止”らしい」
佐々木:「国が認可してんのかその制度!!」
馬場:「とにかく俺たちのクラス、今日の課題は“第一階層で生徒全員無事に帰還させること”や!」
佐々木:「その前に、絶対お前が無事じゃない件について話そうか?」
——数分後——
🔔:「キンコンカンコンッ! キンコンカンコンコンッ!!」
佐々木:「ベルのテンションたけぇよ! 後、最後コン一個多い!」
馬場:「第一階層、準備よーし!……ってあれ、佐々木、どこ行ってたん!?」
佐々木:「職員室で“ギャグダメージ軽減ポーション”仕込んでたんだよ!お前のボケに備えてな!」
馬場:「え、それって俺のギャグが“物理扱い”されてるってこと!?」
佐々木:「お前のボケ、実際3人ぐらい後遺症残したからな。立派な攻撃判定ある」
馬場:「ほな俺も新装備で挑むで!見てみぃこの《笑撃耐性つき安全ヘルメット》」
佐々木:「全然安全じゃねぇ!“誤ってスベった際に爆発する可能性あり”って書いてある!」
馬場:「おまけにこの制服、見て!ダンジョン学園仕様で“防御力は偏差値に比例”や!」
佐々木:「それでお前、これって……もう水着やんけ! 布面積すっくな!」
馬場:「でもな、俺らの上司バルゴン先生は優しいで。“一人一殺”で合格らしい!」
佐々木:「え、どういう意味?」
馬場:「“1人1体、責任持ってモンスターを倒せ”やなくて、“1人最低1回は死ぬ”って意味や」
佐々木:「ブラックどころやないやん!この学園、ダークソウル系か!?」
📢「――臨時教師の佐々木先生、馬場先生。生徒が保健体育で全滅しました。再試験の準備をお願いします」
佐々木:「うわ、さっそくかよ!」
馬場:「どうする、佐々木?俺らが代わりに補習やるしかないで!」
佐々木:「仕方ねぇ……!馬場、いくぞ!
【ステージ:体育館・ボス:ローラー鎧魔人】
馬場:「来たぞー!体育館の主、転がってくるぞ!!」
佐々木:「うわっ、ローラーで時速40km!なにこの機動力!?」
馬場:「でも見てみい、後ろに“安全第一”ってステッカー貼ってる!」
佐々木:「モンスターにも職場ルールあんの!?」
馬場:「いまだ佐々木!スキル発動!《おまえが安全じゃねぇ!》!!」
佐々木:「効いた!!モンスターの心がちょっと傷ついた!!」
馬場:「よっしゃ今や!俺の《空振りギャグ:3連続》!!」
佐々木:「馬鹿待て、それやると――」
🔥:「——チッドォォォォン!!!」
📢「――教師陣、再試験対象に変更となりました」
馬場:「……なぁ、佐々木。次の補習、ちゃんと教えような」
佐々木:「そうだな……まず“ボケは適量に”ってとこからだな」
★★★
馬場:「星を、くれぇ!」
佐々木:「気持ち悪い物乞いはダンジョンにポイッ!」
馬場:「やめろぉぉぉぉ!」
ダンジョンで漫才している攻略者が居るらしいから見に行こうぜ! 英国紳士@見習い @ryousangata05
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。ダンジョンで漫才している攻略者が居るらしいから見に行こうぜ!の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます