【短編】「こういう導入のＢ級映画実際にありそう」と思って書いたＮＴＲもの

【短編】「こういう導入のＢ級映画実際にありそう」と思って書いたＮＴＲもの

『イェーイ！！　オタクの宇津（うづ）君、見てる～～？　今キミの彼女のメグちゃん、俺のベッドで寝てまーす！！！』

『ごめんね、ジョー君……でも鮫島（さめじま）先輩、すっごくイイんだ……♡』

『だってさァ！！！　ギャハハハハハハハハ！！！』

（先輩のアップになる動画）

『いやー、やっぱこの離島の海沿いのペンションを合宿先に決めたのは正解だったぜェ……』

《ゴシャア》

『いくら幼馴染のキミでも、ここまでは手が届かないもんなァ……』

（再びゆっくりと引いていくカメラ）

『ま、メグちゃんの中ではキミの思い出も女としての快楽には遠く及ばなかったってことで、残念でした！　なー、メ……グ……？』

（誰もいない先輩の隣と、先輩が握っているかつて彼女だったもの）

『み、右腕だけ……！？』

　ザバアアアァァァァァ！！！！

『ヒ、ヒイイイッッッッッ！！！　海の主だ！！！　海の主が出たぞオオオォォォォォ！！！！』

　ガブッッッ！！！

（先輩の悲鳴と、倒れるカメラ）

（動画はそこで停止）

「さっ……サメだあ（↓見てたオタク君）あああああああああ！！！！！」

　バキッッッ！！！

　ゴシャッッッッ！！！！！

◆　　　◆　　　◆

「……で、昨夜ＰＣを破壊したんです、寧戸（ねいど）先輩」

「……それが辛かったから（（ベッドで添い寝しながら））今日初めて会った私と寝たの……？」

「寝取られたショックはそうでもなかったんですけど、どちらかというと人がサメに食われるショックがきつくて……」