異界の魔王、コンビニにいく。

革命軍 革命軍会長

第1話

暇だなー。

俺の名はバロル・インフェルニア=ナハトムジーク。

俺が住んでる世界は、天界、平界、異界に分かれていて、俺はその1番下。

極悪な囚人、大罪を犯したものが集まる、場所のトップ。

いわゆる魔王的なものだ。


だが最近は、平界と同じようになんも起きずに平和に暮らしている。

魔王の俺からすると、何も起きなくて暇すぎる。

暇すぎるから、異界で4番目に高い山、タン山を潰してきたところだ。


何かおきねーかなー。

そう思っていたら、急に魔法陣が出てきた。

なんだこれ!!

抵抗したが、この世界でも高難度の最高魔法だった。

抵抗虚しく、俺はどこかに連れてかれてしまった。


ぴよぴよ。

どこだよここ。

なんかの生物の声で起きた。

湿っていて薄暗い場所にいたが、それより問題なのは、場所がわからない。


くっそ!!

とりあえず、光が照らされている方に歩いた。

なんだこの城!!

色とりどりな城があった。

これこそ、俺が求めていたものだ。


俺は勢いよく、中に侵入した。

人間が何人かいたが隠れながら侵入しようとすると、「きみー、何か盗ったでしょ。だめだよー。別室に来てくださいねー。」

言葉はわかったが、なんで連れてかれたの...


そこから何時間経っただろうか。

「もー怪しまれる様な仕草はやめてくださいね。」

はい、以後気をつけます。

どーしてだよー!!!

あいつ、潰してやる!!


イライラする気持ちを抑えながら、買い物?をした。

なにを買っているかわからんがたくさん買ってみた。


お腹が空いていたから、三角の物体を食べることにした。

なに!!このおにぎりとやら、封印がされておる!!

こんなに小さなものを、数十個も封印するなんてどんな大魔導師がやったことやら。


とはいえ、封印の解き方がわからなければ、食せない。

どうしたことか。

「開けましょうか?」

うっ!!

急に後ろから、話しかけられた。


お前、この封印が解けるのか!?

「封印?このおにぎりの袋のこと?簡単だよ。このギザギザのとこを横に...ほら開いた!」

なんと、封印を解くとは!

強者だな。


ところであなたのお名前はバロル・インフェルニア=ナハトムジークだ。

長いなー。

バロちゃんでいいか。

どこから来たの?バロちゃん。

まあ、異界から。

異界?まあいいか。

おいしいよ、そのおにぎり。

嘘をつくな!


「まあ、食べて、食べて」

では、一口。

初めての世界で食べたものの味は...

うっうまい!!

本当に食べ物なのか疑うくらい絶品だった。

なかに入っている、生き物の身がとてつもないくらいうまかった。


まだ物を買うことは至難の業だが、これほどうまいものを食うことができるなら本望。

ふっ

この世界も悪くない。

さらなる、城に向けて俺は旅たった。






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