えごく
睡眠欲求
2014年11月6日高崎氏のブログから抜粋
母は泣いていました。その光景はまだ幼かった自分にとって強烈な光景だったことを覚えています。夕暮れ時だったと思います。周りは暗くなり始めているのがわかりましたから。目の前には燃えている炎があってその中に黒く焦げた数十センチの物体がありました。母がなぜ泣いていたのかその時はわかりませんでした。祖母は母の背中をさすりながら、大丈夫大丈夫と声をかけていました。ただその空間が30分1時間と長く続いていました。私は飽きもせずその光景をずっと眺めていたと思います。帰り道でした。夜も更け周りは街灯の光とポツポツと民家の明かりが遠くに見える程度でした。森の方をふと見ると何人もの赤ん坊が木の影からこちらを見ているんです。それも鬼のように睨みつけて。赤ん坊の鳴き声がしました。
えごく 睡眠欲求 @suiminyokkyu
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