概要
日課の素振りが街を救ってたなんてオッサンは知らない
カドカワBOOKS10周年記念長編コンテスト、中間選考突破作品
『冒険者にはなれなかったんだ。』
ギルドの受付で働く冴えない中年男、ジェスロ。彼の口癖は、「ギフトは得たさ。でも【鑑定】じゃ、冒険者にはなれなかったんだ」だ。
少年ジェスロが授かったギフトは、非戦闘系の【鑑定】
それだけで冒険者登録を拒まれ、夢は終わった。
それでも、偶々知り合った剣士に言われた言葉だけは、胸に残った。
「毎日1000回、素振りをしろ。笑顔でやるんだ!」
意味もわからずその教えを20年間欠かさず続けた。評価されることもなく、ただの日課として。
15年を越えた頃にはその身体が規格外に仕上がっていたのだが、本人はそうとは知らずに更に5年の歳月が流れていった。もしそのことに早く気付いていれば、もっと違った人生を送って
『冒険者にはなれなかったんだ。』
ギルドの受付で働く冴えない中年男、ジェスロ。彼の口癖は、「ギフトは得たさ。でも【鑑定】じゃ、冒険者にはなれなかったんだ」だ。
少年ジェスロが授かったギフトは、非戦闘系の【鑑定】
それだけで冒険者登録を拒まれ、夢は終わった。
それでも、偶々知り合った剣士に言われた言葉だけは、胸に残った。
「毎日1000回、素振りをしろ。笑顔でやるんだ!」
意味もわからずその教えを20年間欠かさず続けた。評価されることもなく、ただの日課として。
15年を越えた頃にはその身体が規格外に仕上がっていたのだが、本人はそうとは知らずに更に5年の歳月が流れていった。もしそのことに早く気付いていれば、もっと違った人生を送って
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