第6話 「スプリット・ダイグラフ」とは「分断された2字1音」である

 文字がカタカナだけの異世界(テラタク世界)に転生、いや、転移したら、英語でさえも書き言葉がカタカナで正書法改革されることになるのだが、どんなふうにしようか、というわけ。


 モヤモヤする。日本語と英語を融合させるなんて、これから異世界に転移する人たち(まだ死んでないし転生してない!)から見たら、言語道断!


 それよりも、「分断」された「2字1音」である「スプリット・ダイグラフ」をなんとかしてほしい気分。



a+子音字+e では、a-e のペアで1つの音をあらわす。cake, name, sale.

e+子音字+e では、e-e のペアで1つの音をあらわす。eve, gene, scene.

i+子音字+e では、i-e のペアで1つの音をあらわす。bite, nice, time.

o+子音字+e では、o-e のペアで1つの音をあらわす。home, joke, note.

u+子音字+e では、u-e のペアで1つの音をあらわす。cute, nuke, rule.


 「スプリット・ダイグラフ」の「スプリット」とは「分断」であり、「ダイグラフ」とは「2字1音」である。


 シンプルな「ダイグラフ」とおなじように、「スプリット・ダイグラフ」も 2文字をくっつけて、ただの「ダイグラフ」に してしまうことは できないのだろうか。


 それをやったのが、「サウンドスペル(SoundSpel)」なのだ。


a+子音字+e ではなく、ae で1つの音をあらわす。caek, naem, sael.

e+子音字+e ではなく、ee で1つの音をあらわす。eev, jeen, seen.

i+子音字+e ではなく、ie で1つの音をあらわす。biet, niess, tiem.

o+子音字+e ではなく、oe で1つの音をあらわす。hoem, joek, noet.

u+子音字+e ではなく、ue で1つの音をあらわす。cuet, nuek, fuel.


 -ie- の使い方で少し混乱しそうだ。サウンドスペルでは、-ie- は常に /アイ/ の音をあらわす。

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