第5話 教育用正書法(Initial Teaching Alphabet)の特殊文字をラテン文字にしたら?

 Initial Teaching Alphabet は、特殊な文字をつかうという意味では、発音記号に近いのだが、見た目は(IPAに比べて)伝統的つづり字に近い。


 もともと「教育用」であり、正書法改革とは目的が異なる。かりに、使うとしたら、ラテン文字のほうが使い勝手がいいのではないか。


 「スプリット・ダイグラフ」をつかわないという意味では、サウンドスペル(SoundSpel)と共通であるが、かつてのITAは二重子音字を容認していた。


 かりにITAを異世界で正書法改革の目的でつかうにしても、かなりの特殊文字であり、異世界人にとって、カタカナと比較して、どっちがいいのかは不明。


 英語勢力の転移者は、正書法改革でカタカナ使用・仕様になって変わり果てた英語の書き言葉をみて、びっくりすることだろう。読み書きをおぼえなおすことになるとしたら、おおきな負担になる。


 そして、異世界と地球世界との交易をかんがえたら、便宜上、ラテン文字をつかって英語の正書法改革をしたほうがいいだろう。とはいえ、異世界の英語 と 地球世界の英語 で、スペリングが おおきく ちがいすぎるのは まずい。


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面白い。英語の綴りのカオスを「解決」すべく提案された教育用正書法。あんまり普及しなかったらしい。Initial Teaching Alphabet - Wikipediahttps://t.co/CC96KZ70Aw


— 寺沢 拓敬 (@tera_sawa) September 21, 2022

https://twitter.com/tera_sawa/status/1572707602370560001

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 もしも、これが特殊文字ではなく、通常のラテン文字だったら、どうなっていたのだろう。


 現実世界の英語スペリングを整理・合理化したようなもの。ラテン文字バージョンがあるとすれば、それはサウンドスペルだろう。「スプリット・ダイグラフ」をつかわない、/k/ の 音をあらわすときに c も k も使用できる、などの点が おなじ。ただし、二重子音字の許容度は、(かつての) i.t.a. の ほう が 高い。


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