第55話 気が付けば島が一つの国
トップオーバカーネ国で災害が相次いでいるとき。
島の方の開拓はそれはそれは順調に進んでいた。
またライももうすぐパパになりそうである。
そんな超高齢のパパ(笑)は今日も島のためにみんなと活動していた。
はじめは何もなかったはずなのに、ライが来てからのこと、線路は激しい音とともに作られ――。
ジャラジャラ……。
ドン――ドン――ドン――ドン――ドン。
ドドン……ドドン。
カンカンカン……。
ドドドドドドド……。
ガンガン。
ジャラジャラ……。
ドン――ドン――ドン――ドン――ドン。
ドドン……ドドン。
カンカンカン……。
ドドドドドドド……。
ガガン……。
――いやまだ島では激しい音が聞こえてきていた。
もちろん音の主はライである。
カンカンカン。
ドンドン。
ガンガンガンガン!
いや、訂正。ライ以外にもにぎやかな音を出している人が居る。
それはアドリアンたち。ライと一緒にこの島で生活している仲間。
そのほかにも男性陣が何やら慌ただしく動いている。
というか、気が付けば島の周りは堤防が作られているところもあれば。家が立ち並んでいたり。広場のようなものも出来ていたり。初期のころにライが作った建物もちゃんと維持されていたりと。
確か数人しかいないはずの島に建物が多く。
そしてなぜか一部ではにぎやか――と、いうか。
説明しよう。
何故か人口が増えている。
なぜ増えたか。
それはトップオーバカーネ国での災害が起こった時すぐに国を離れた人もおり。その一部が奇跡的にこの島にたどり着いたのだ。
そんなこともあり。島は大忙し。
ちなみに島流しの島というのはやってきた人にも伝えられているが。誰もそんなこと気にしていない。
それより生活できる場があったことに感動していた。
そもそもあの国はトップが腐っていただけで、全員が全員悪い人ではない。というか悪いのはほんの一握り――と、まあ奇跡的に流れ着き。人口が増えた島。
そして元からいたアドリアンを中心にみんながまとめられていっていた。
もともとアドリアンがまとめていたこともあり。特に大きな問題はなく。というか、人が急に増えてもここには化け物ことライが居るので何とかしてくれる――と、いう事で作業がトントン拍子に進んでいたのだった。
そして気が付けば島の海岸線の半分くらいに賑わいが生まれていた。
そして新しく来た人のスキルにより。アドリアンたちのようにお店。家具を作れる人が増えたり。チアの治癒に近い、治療ができる人がいたこともあり。病院なども出来て行ったりと。ほんとあれよこれよと町が。もしかすると。小さな国が出来ていた。
ちなみにこの島の主な食料は海産物である。
なんせレアスキル持ちのミアが居るので、初めての魚ゲットの時のようなことが今も続いている。
もちろん大工が居るので船も出来たりして、あとは動力になりそうなものがあれば遠くにも――と、いうレベルになっている。
まあ今は浅瀬のみだが。それでもミア以外にも魚などを捕まえるすべが出来たことと。
ちょっと忘れられていたかもしれないが。
ルネのスキルも開花中だったりする。
ドドン……ドドン。
カンカンカン……。
ドドドドドドド……。
ガンガン。
ドンドンドンドン!
ジャラジャラ……。
ドン――ドン――ドン――ドン――ドン。
ドドン……ドドン。
ドンドンドンドン!
カンカンカン……。
ザザザザザァー。
カンカンカン……。
ドドドドドドド……。
ガンガン。
いや、にしてもにぎやかすぎるというか。
ドンドン何かが作られてる島だった。
そうそう、ライの作った鉄道かなり活躍中である。
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