第39話 大漁
魚の大量確保に成功した俺たち。
ちなみに線路つくりは一旦停止している。
そして今していることと言えば――。
1両の貨車を濡らして凍らせそのあとは俺のスキルで雨を降らせるかのように水を出してそれをミアがどんどん凍らせていた。
そしてそんなカチカチの車両にルネが魚を運んできては入れている。
《1403880》
§
――スキル使用時消費スキルポイント――
☆ 砂利。1キロ。10P
☆ 石炭。1キロ。500P
☆ 線路。1メートル。1000P
☆ 客車。100000P
☆ 貨車。100000P
☆ 蒸気機関車。 1000000P
☆ 建物。1軒につき。1000000P
☆ 飲めない水。1000P
☆ 順次解放。
§
一応スキルを使いながらステータス表を確認しているが。スキルポイントも水を出すくらいなら大丈夫だ。
先ほどの砂利でそこそこ減ったスキルポイントでも自動ですこし回復しているので問題ない。
というかこれだけ使っての特に変化がないのでもう一つの方も久しぶりに見てみる。
§
――スキルポイント(SP)獲得方法――
☆ 仲間を作る。10000P
☆ 仲間と交流する。1秒×100P
☆ 不遇な扱いを受ける。 1回ごとに5000000P
☆ ○○な○○を○×。 1人ごとに100000P
★ ○○する。 SP制限解除。
§
しかし獲得方法も特に変化なし。というかこちらはまだ未開放があるが――これはわからない。
というか○○する。のSP制限解除というのが気にはなっているが――だってこれができれば無限に何か作れるということになりそうだからだ。
でもそう簡単には解放できそうにもないので今は今の作業を続けることにした。
「よし貨車はこれくらいか」
「うん。多分大丈夫だと思う」
ある程度貨車に氷を入れると俺たちは氷を作る作業を中断する。
「じゃあ俺は――線路作るか。もしかするともう少し小屋に戻れるかもしれないから」
「わかった。じゃあ私はルネの手伝いする」
「ミア――手が凍る――」
「……大変そう」
「えっと――任せた」
ちょうど魚を持ってきたルネの手は震えている。
疲れではなくあれは――本当に冷たいのだろう。
少し遠くになるがアドリアンたちの様子を見ると――あーー多分かなりしんどそうだ。勇気を振り絞り海の中に手を入れてる様子だった。
「――――あと少しだ!」
「お!」
「食事のため!」
「お!」
「お!」
そしてどうやら気合を入れるためか叫びながらやっていた。
そんなところへとルネとミアが向かっていく。
その後ろ姿を見つつ俺は線路の作業を再開した。
決して俺一人が寒い作業。冷たい作業を避けたわけではない。
この後早く帰れるようにするためだ。
もしかすると――まだ小屋までは距離があるのかもしれないが。でも今まで作った道で戻るより。もしかするともう少し作れば小屋が見えてくるかもしれない。
それなら線路を作った方が早く帰れるからだ。
俺は貨車はそのままに一度機関車との連結を外す。
そして少し先まで作ってある線路のところまでガタンガタンと機関車を移動させてまたステータス表を確認する。
《1379880》
§
――スキル使用時消費スキルポイント――
☆ 砂利。1キロ。10P
☆ 石炭。1キロ。500P
☆ 線路。1メートル。1000P
☆ 客車。100000P
☆ 貨車。100000P
☆ 蒸気機関車。 1000000P
☆ 建物。1軒につき。1000000P
☆ 飲めない水。1000P
☆ 順次解放。
§
さすがに先ほどから大量に使っているからか。スキルポイントが減っているようにも見えなくはないが――でも今は作るべきなので俺はまた線路を作り出す。
ジャラジャラ……。
ドン――ドン――ドン――ドン――ドン。
ドドン……ドドン。
カンカンカン……。
ドドドドドドド……。
ガンガン。
ジャラジャラ……。
ドン――ドン――ドン――ドン――ドン。
ドドン……ドドン。
カンカンカン……。
俺が線路を作り出すとアドリアンたちも気が付いたのか。こちらに声をかけてきた。
「ライ。あんま無理するなよー」
「大丈夫です」
まあ本当に俺は大丈夫だが。これだけスキルを使っても本当に疲れがないのだから。
多分だが――魚を運んでいるルネや。ずっと氷水に手を入れているアドリアンたちの方が付かれている気がする――とか思いながら俺は線路を作る作業を続ける。
《1179080》
ドドドドドドド……。
ガガン……。
ジャラジャラ……。
ドン――ドン――ドン――ドン――ドン。
ドドン……ドドン。
カンカンカン……。
ドドドドドドド……。
ガンガン。
ジャラジャラ……。
ドン――ドン――ドン――ドン――ドン。
ドドン……ドドン。
カンカンカン……。
ドドドドドドド……。
ガガン……。
ドドドドドドド……。
ガガン……。
ジャラジャラ……。
ドン――ドン――ドン――ドン――ドン。
ドドン……ドドン。
カンカンカン……。
ドドドドドドド……。
ガンガン。
ジャラジャラ……。
ドン――ドン――ドン――ドン――ドン。
ドドン……ドドン。
カンカンカン……。
ドドドドドドド……。
ガガン……。
ドドドドドドド……。
ガガン……。
ジャラジャラ……。
ドン――ドン――ドン――ドン――ドン。
ドドン……ドドン。
カンカンカン……。
ドドドドドドド……。
ガンガン。
ジャラジャラ……。
ドン――ドン――ドン――ドン――ドン。
ドドン……ドドン。
カンカンカン……。
ドドドドドドド……。
ガガン……。
ドドドドドドド……。
ガガン……。
ジャラジャラ……。
ドン――ドン――ドン――ドン――ドン。
ドドン……ドドン。
カンカンカン……。
ドドドドドドド……。
ガンガン。
ジャラジャラ……。
ドン――ドン――ドン――ドン――ドン。
ドドン……ドドン。
カンカンカン……。
ドドドドドドド……。
ガガン……。
ドドドドドドド……。
ガガン……。
ジャラジャラ……。
ドン――ドン――ドン――ドン――ドン。
ドドン……ドドン。
カンカンカン……。
ドドドドドドド……。
ガンガン。
ジャラジャラ……。
ドン――ドン――ドン――ドン――ドン。
ドドン……ドドン。
カンカンカン……。
ドドドドドドド……。
ガガン……。
ドドドドドドド……。
ガガン……。
ジャラジャラ……。
ドン――ドン――ドン――ドン――ドン。
ドドン……ドドン。
カンカンカン……。
ドドドドドドド……。
ガンガン。
ジャラジャラ……。
ドン――ドン――ドン――ドン――ドン。
ドドン……ドドン。
カンカンカン……。
ドドドドドドド……。
ガガン……。
そしてスキルポイントが一桁減ったな。さすがに一周は無理か?と、俺が思いつつ線路を作っていると――見慣れた砂浜が見えてきた。
「おっ、もしかして――」
などと思いつつそのまま線路を作る作業をするメルト――。
「あっ、ライだ」
線路を作る音で気が付いたのだろう。
オロールとチア。そして後ろからアナイスの姿見えてきた。
「おーい。無事に一周できました」
俺は声をかけながら最後の線路を作っていく。
――ガッチャン。
スタート地点の線路に新しい線路がつながる。
線路ができるとステータス表を確認する俺。
《979080》
§
――スキル使用時消費スキルポイント――
☆ 砂利。1キロ。10P
☆ 石炭。1キロ。500P
☆ 線路。1メートル。1000P
☆ 客車。100000P
☆ 貨車。100000P
☆ 蒸気機関車。 1000000P
☆ 建物。1軒につき。1000000P
☆ 飲めない水。1000P
☆ 順次解放。
§
項目に変化はなく。
スキルポイントはかなり減ったが。無事に線路を島一周作ることに成功した。
ちなみにオロールたちが居るからか。ちゃんとスキルポイントが今も増えているのだが――と言うか先ほどまで少し一人で作業をしていたがその時はどうだったのだろうか?確認しなかったな――と、少し思ったは。今はそれよりである。
そうそう、もうすぐ貨車いっぱいの魚持ってくるからな。
「魚!?」
「魚が捕れたのかい?」
「はい」
アドリアンたちのところへと戻る前にオロールたちに報告をする。
「じゃ俺はもう一回みんなのところに戻ります」
「わかりました。じゃあ準備して待っているね。アナイスさん。手伝って」
「――」
小さくうなずくアナイスさん。俺が居るからか恥ずかしそうだが――でもその表情は安堵ではないが。嬉しそうに見えなくもない。
「チアも行く」
するとオロールの隣にいたチアが言った。
「うん?一緒にか?」
「うん。みんなを迎えに行く」
「えっと――オロールさん大丈夫ですか?」
「ええええチアちゃん行っておいで」
「はーい」
「じゃあ行こうか」
小さな蒸気機関車に2人で乗り込みハンドルを操作する。
今度は今来たところを戻るためバック走行になるからだ。
「じゃあ行ってきます」
「行ってきます」
「気を付けて」
「――」
オロールとアナイスに見送られつつ。俺はチアとともに機関車をガタガタと走らせる。
「すごいすごい」
機関車に揺られるとチアが楽しそうに周りを見ている。
そして少し走ると――。
「あっ、チアあそこだよ」
「あっみんな!」
貨車が見えてきた。
そしてちょうど海の方からアドリアンたち男性陣が疲れた感じで歩いてきていた。
しかしチアの声が聞こえたのだろう。
または俺がチアといることから線路がつながったことが分かったのかもしれない。
「おお、ライつながったか」
「チアちゃん迎えに来てくれたのか」
「見ろよこの魚」
疲れた表情だった男性陣チアを見ると一気に元気になり小走りで線路に向かってくる。
俺は貨車に機関車を連結するとチアを下ろした。
「すごい魚いっぱい!」
そして機関車から降りたチアは魚の山に目を輝かしている。
「ライお疲れ様」
するとミアとルネがチアと話した後に俺のところにやってきた。
「そっちも大変だったでしょ」
「うん。冷たい」
そういいながら震える手を見せてくるのはルネ。しかし――。
「でもこれで今から魚パーティ」
「あはは、だな」
表情は満面の笑みだった。
「よし。じゃ魚も積んだし戻るか。ライ戻れるか?」
「はい」
「チアこっちおいで」
「はーい」
それからアドリアンたちが貨車と客車に乗り込む。
帰りのチアはアドリアンたちと一緒。俺のすぐ後ろの客車にはミアとルネが乗り込んだ。
「じゃ動きますよ」
「大丈夫だ」
「いいぞ!」
「いいよーライ」
後ろからアドリアンやチアの声が聞こえると俺は機関車を動かしだす。
さすがに荷物が増えたからか。先ほどチアと走ってきたときのようには動かなかったが。それでもゆっくりと貨車と客車を引っ張って機関車が動き出す。
「ライ。小屋の近くまでどのくらいだったの?」
ミアが聞いてくる。
「まあここからでも本当に近かったよ。この砂浜近くを走って――少し岩が見えてきたらそれを超えた先が建物のところだった」
「そうなんだ」
「じゃあこれで島一周できるんだ」
「そういうことだな」
「ほんとライのスキルすごいね」
「いや、ミアのスキルもだった気がするが――」
と、にぎやかに機関車が孤島を走る。
そして少し走るとオロールとアナイスが多分走行音でまた出てきてくれたのだろう。
建物の近くの線路で待っていてくれた。
キィィ……っと機関車が止まるとオロールやアナイスも興味ありげに貨車の中の魚を見ていた。
そしてそのあとはみんなで冷たい魚を運ぶ。
本当に冷たかったが――そのあとの料理を考えると楽しみだったので苦ではなかった。
そしてオロールが調理をしてくれている間俺たちは小屋の外でゆっくり休憩をしていた。
「っか、ライのスキルポイントが貯まったら工房とか立てれないのか?って――まあ無理か。はははっ」
「それなら俺もなんか作ってほしいな」
「私も」
魚が捕れたからかアドリアンたちもご機嫌である。
「いや、さすがに……そうなんだろう?もしかしたら作れるかもですが――」
《989080》
§
――スキル使用時消費スキルポイント――
☆ 砂利。1キロ。10P
☆ 石炭。1キロ。500P
☆ 線路。1メートル。1000P
☆ 客車。100000P
☆ 貨車。100000P
☆ 蒸気機関車。 1000000P
☆ 建物。1軒につき。1000000P
☆ 飲めない水。1000P
☆ 順次解放。
§
話しながらステータス表を確認するが今のところ先ほどまでの工事。
主に線路つくりでかなりスキルポイントが減ったので、増えているにしても建物は今作れない。
でも着実に戻っている。増えていると言えば増えているので――まあほんと不思議なスキルである。
「にしてもマジで線路ができたのか」
「島一周だろ?」
「やばいよな」
「ほんとだよね。ライ1人で作ったんだし」
「おまけに機関車と――貨車」
「客車もあるよね」
「あとなんだ?魚捕まえて――」
「いやいや、それはミアのスキルがおおきかったような――」
「確かにな。ミアのスキルも力あるよな」
オロールの料理ができるまで盛り上がる俺たち。
ちなみにそのあとしばらくして、建物の中には大量の魚料理が準備されるのだが――それはもう少し後。
今の俺たちはおいしそうな香りはわかっていたが――我慢我慢である。
「ってか、ライ今のうちに水出せる?」
「えっ?水?」
するとミアは俺に話しかけてきた。
「そう、ご飯の前に身体洗いたいなーって」
「あ、それいいな。ライ出せるか?」
「ええ。大丈夫です」
ステータス表を確認するとスキルポイントは大丈夫。
それにみんな魚を取ったりする前からいろいろな物を拾っていたし。
俺も含めてみんな泥や砂が付いている。
なのでご飯の前に手足。顔くらいは綺麗にすることにした。
《989080》
§
――スキル使用時消費スキルポイント――
☆ 砂利。1キロ。10P
☆ 石炭。1キロ。500P
☆ 線路。1メートル。1000P
☆ 客車。100000P
☆ 貨車。100000P
☆ 蒸気機関車。 1000000P
☆ 建物。1軒につき。1000000P
☆ 飲めない水。1000P
☆ 順次解放。
§
《909080》
スキルポイントが減り水が出る。
その水でみんなが顔を洗ったり手足を洗ったりで――って、男性陣は久しぶりというかルネもこの前のミアは知らないので――
ご飯の前に軽くパーティのように盛り上がる俺たち。
水浴びを楽しむ大人となるのだった。
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