第36話 順調
ジャラジャラ……。
ドン――ドン――ドン――ドン――ドン。
ドドン……ドドン。
カンカンカン……。
ドドドドドドド……。
ガンガン。
ジャラジャラ……。
ドン――ドン――ドン――ドン――ドン。
ドドン……ドドン。
カンカンカン……。
ドドドドドドド……。
ガガン……。
ジャラジャラ……。
ドン――ドン――ドン――ドン――ドン。
ドドン……ドドン。
カンカンカン……。
ドドドドドドド……。
ガンガン。
ジャラジャラ……。
ドン――ドン――ドン――ドン――ドン。
ドドン……ドドン。
カンカンカン……。
ドドドドドドド……。
ガガン……。
孤島に響く騒音。
普通ならありえないことのように思えるが。
音がしているのでこれは現実である。
少し前から俺はずっと新しい線路を作っている。
場所は少しだけ内陸側。海からは見えない位置に線路を敷き続けていた。
俺が線路を作りながら進んでいる近くでは男性陣。アドリアンにチボー、マルタン。そしてミアとルネが食料を探しつつ歩いている。
そして木の実類やまたは砂浜に流れ付いたもので使えそうなものは貨車に載せていっているところだ。
なので蒸気機関車が繋いでいる貨車の1両にはものがいろいろ入っている。
《1809980》
§
――スキル使用時消費スキルポイント――
☆ 砂利。1キロ。10P
☆ 石炭。1キロ。500P
☆ 線路。1メートル。1000P
☆ 客車。100000P
☆ 貨車。100000P
☆ 蒸気機関車。 1000000P
☆ 建物。1軒につき。1000000P
☆ 飲めない水。1000P
☆ 順次解放。
§
ちなみにスキルポイントの方もまだ大丈夫。
減ってはいるが。少しずつ増えることもしているのでそろそろ底が見えてきたということはない。
そのため俺はみんなが食料などを探している間に、どんどん線路を作っていっていた。
もちろんそんな俺を見つつ食料探しなどをしてるアドリアンたちからは――。
「……もう驚かないが――」
「いやでも」
「順調だな」
そんなつぶやきが聞こえてきている。
「順調すぎるだろ。怖いペースだよ」
「ほんとペース早いな」
「でもライ全く疲れてないしな」
特に返事はしていないが。
線路を作っている俺。本当に疲れていない。
なぜ返事をしないかって?
返事をしていると作業が止まるということもあるし。
みんなが食料などを探している。
その間の俺の仕事は線路を作るからなので、俺は黙々と線路を作っているのだ。
というかこういう同じ作業俺結構得意。そもそも山奥の生活でも同じようなことの繰り返しだからな。
「これ――もう島の半分くらい行くんじゃないか?」
「そういえば岩場が見えてきたな」
「マジかよってマジだよ」
「それだけ歩いたってことか」
「まあそうなるわな。見えてきたんだから」
「そりゃ疲れるわけだわ」
とまあいろいろな話声が聞こえてきていたが。
俺はそのあとも黙々と線路を作っていった。
少し線路を作れば俺は蒸気機関車に乗る。
――――ガタン――ガタンガタン……キキィィッ。
そして新しくできた線路を少しだけ走らせると――また機関車から降りて線路を作っていく。
ジャラジャラ……。
砂が現れて綺麗に敷かれていく。
ドン――ドン――ドン――ドン――ドン。
そのあとは枕木が均等に表れていく。
ドドン……ドドン。
枕木の設置が終わると線路が乗る。
線路幅はちゃんと蒸気機関車や貨車、客車に合わされている。
ずれはほとんどないように見える。
カンカンカン……。
そして枕木と線路が固定されていく。
ドドドドドドド……。
ガンガン。
そして1メートルくらいの線路が敷き終わると、その前に作られた線路と接続される。
その繰り返し。
ジャラジャラ……。
ドン――ドン――ドン――ドン――ドン。
ドドン……ドドン。
カンカンカン……。
ドドドドドドド……。
ガガン……。
ジャラジャラ……。
ドン――ドン――ドン――ドン――ドン。
ドドン……ドドン。
カンカンカン……。
ドドドドドドド……。
ガンガン。
――――ガタン――ガタンガタン……キキィィッ。
ジャラジャラ……。
ドン――ドン――ドン――ドン――ドン。
ドドン……ドドン。
カンカンカン……。
ドドドドドドド……。
ガガン……。
響くわ響くわ。
騒音が響くが。その騒音とともに線路はどんどん完成していく。
普通に考えれば数十人いや、数百人それ以上でしていそうな大規模な工事だ。
しかし今は俺が単に線路のそばで立ってるだけ。
もう一度言う。俺は本当に立ってるだけだ。
何やら線路を固定したりする音が聞こえているが。これはすべてスキルで勝手に動いていると言うべきか。線路を設置するために出る音である。
俺がなにかしているわけではない。
なので本当に俺はスキルを使ってるだけだ。
しいて言うならスキルポイントをチェックしつつくらいである。
スキルポイントを見ているだけなのでまあ疲れることはないだろうが。
もしかすると、周りで食料などを探してるアドリアンたちの方がちまちまと動いているので疲れているかもしれない。
各自の作業は順調だ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます