前世と現世が交差して新たな歴史を紡ぐ

舞台は現代と平安時代が混ざり合う少し不思議な世界。
前世の記憶を持ったまま生まれた人々が存在するこの世界の中で、中学生の伊月は前世の記憶の断片である壇ノ浦での光景を思い出します。
前世の自分を意識し始めた伊月の前に、前世で関わりのあった人々が現れ...

源平合戦をモチーフに、前世と現世の間で生まれる葛藤が繊細に描かれており、ストーリーの展開にドキドキしつつ主人公をはじめとする少年たちを応援しながら読み進めました。

前世と同じ戦いを繰り返すのか、新しい自分を生きるのか。

壮大なストーリーなのに共感できる身近さもある、素敵な作品でした。
歴史が好きな方にも青春小説が好きな方にもおすすめです!


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