「だってあなたとお話しをしていると、自分の魂を覗きこんでいるような気がするんですもの」幼い頃に実の両親をなくし、富豪の養父に育てられた千奈。だがその養父が他界したことで、血の繋がりのない千奈は、養父の実の娘以外の親戚たちに煙たがられる。その中でも養父の弟の娘、月子からは冷たい敵意を感じた。ある日千奈は、月子から食事に誘われる。その料理に携わったのは、若い女性と、まだ十二歳の男の子で……。冒頭のセリフが最後に来た時、ゾクゾクしました。悪女ははたして、誰なのか。
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