本作は「鏡堂達哉怪異事件簿」シリーズに連なります。
日本の警察(何の変哲もない県警)に、特異現象を扱う専門の捜査チームが編成されます。この物理だけでなく人間組織の在り方としても特異な構図を採る時点で、エンタメとして高い水準を確約しています。
しかし連作となればシリーズのファンは新味を望むものです。
本作では物語としての在り方、その中でも複雑な時系列と相応する複雑な背景を裏に隠して展開します。それはどのジャンルにも共通する物語としての高度な構成です。
特異な設定に難易度の高い構成。皆様は、この謎をどう解きますか。
この小説はミステリーなのですから。