第37話 エヴォレンジャーロボvs爆弾魔神ロボ(Ⅰ)

■■Evolution:06「Explosion!! 非情冷酷、爆弾魔人」(戦闘パートⅢ)■■

「なんちゅーパワーなんや」


 エヴォイエローが叫んだ。

 初めての神聖合身成功。混沌魔神カオスマシンと対峙出来る力を手に入れたエヴォレンジャーのメンバー、50M超の巨大なボディー、溢れ出る神聖力セイクリッドパワー光輝く重装甲、圧倒的な破壊力を有する各種兵装。


 最強の名にふさわしい、巨大戦闘ロボ。メチャカッコいい、BAN●AIさん、良い仕事しているぜ。


 だが、異形の混沌魔神は躊躇することなくエヴォレンジャーロボに向かい突進してきた。

「レッド!」

「あ、ああ! わかっている」


 エヴォレンジャーロボがファイティングポーズ。大地が、揺れる。

「セイクリッド、オーラパンチ」


 エヴォレンジャーロボ、右手が輝きエネルギーが集中する。ファイアーパンチ。拳の形をした強大なエネルギー球が混沌魔神……否、虚神に命中。大爆発。

「やったぁ!」


 エヴォグリーンが叫ぶ……だが、混沌魔神にダメージが無い。

「レッド、爆弾魔神ロボ、強力なエネルギー装甲で覆われているわ! 生半可な攻撃では全て弾かれてしまう」


 センサー担当、エヴォブルーがモニターを見つめている。

「……クッ!」

「攻撃、来るわ」


 混沌魔神は左手部分が巨大なエネルギー砲に変化する。エネルギーが集中、強力なビームが放たれた。


 エヴォレンジャーロボは自身、左肩に装着されたシールドで防いだ。機体に衝撃。ディスプレイが真っ白になる程の強力なエネルギー。エヴォレンジャーロボはビーム圧に押され、地面に引き摺り跡を残しながら後退。弾かれたビームは周囲に散乱し大爆発を起こす。恐るべき威力だった。


「まるでセイクリッドビーム並みの威力や」


 エヴォイエローも驚きを隠せなかった、今までとは次元が違う。強敵だ。

「ならミサイルや! セイクリッドミサイル!」


 エヴォレンジャーロボは全身に各種ミサイルを装備している。ミサイルの一斉攻撃。

「どや!」


 イエローが叫ぶ……が。

「敵、健在」


 ブルー悲痛な叫び。強い。

「なんて強さなの!?」


 ピンクが呆然としている、ブルーの叫び。

「次、敵ミサイル来るわ!」


 爆弾魔神ロボの全身表面に無数の3Dプリンターのような装置が生みだされミサイルが生成されていく。


 エヴォレンジャーロボのミサイル攻撃を遥かに上回る数のミサイル一斉攻撃。

「爆弾魔神の癖に何でもアリかよ!」


 グリーンが叫んだ。


 ミサイルが接近、警報。エヴォレッドが叫ぶ。

「ピンク」

「ええ!」


 ミサイル攻撃は広域に被害が出てしまうかもしれない、広域防御が必要になる。

「セイクリッド、グレートウォール!」


 エヴォレンジャーロボ、左手を前に。エヴォレンジャーロボの前に巨大なエネルギー障壁が生成される。


 無数のミサイルが命中、次々と爆発が発生。

「ダメージは?」


 エヴォレンジャーロボの動力、システム管理担当のエヴォイエローが応える。

「問題無し大丈夫や! 流石はエヴォレンジャーロボや」


 小康状態、対峙するエヴォレンジャーロボと混沌魔神が対峙する。

「これが……真の混沌魔神……いや、虚神イマジナリーデウスと言われる存在なのか?」


 心の中の声、エヴォレッドは一人呟いていた。


 あの時に聞いた。人々の叫び、祈りがエヴォレッドの脳裏を掠めていた。



 頑張れ、負けるな。エヴォレンジャーロボ!!






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