第119話 その後

カフールさんとギルドを後にしつつ、「あそこは大丈夫ですか?」っと聞いたら、カフールさんが、「あれで、駄目でしたら、あそこは、どちらにしろ、粛清対象になるでしょう。貴方が、気にする必要がありませんよ。」っと、言っていた。


王都で時間が出来たので、洋服店で貴族のいる場所へ行く機会のために、服を作ろうと、宿の人から教えてもらった衣服店へ行ってみた。そうしたら、私の服装も悪かったのかもしれないけれども、店の前で「お前のような庶民の来る店ではない。」って、お約束?な対応をされた。なんか、笑ってしまったが、ミリオス伯爵家からいただいたメダルを見せて、「すみません。こちらの方への対応をするために、衣装をそろえたいのですが?」っといっても、「なんだ、そのメダルは。お前のような、みすぼらしい奴がそんな貴族のメダルの偽造を出して、衛兵に突き出されたいのか?」と言われたので、「すみません。そのお方に会うための服装をそろえてもらいたく思い、こちらに伺いましたが、無理でしたら、致し方ありません。別のお店で洋服を仕立てます。申し訳ありません。」とお店から一旦宿屋に戻って、案内してもらった店員に事情を話そうとしているときに、大急ぎで走りこんでくる人たちが入り口から。

「すみません。私たちの受付の護衛が失礼な対応を、、、」

なんか、すごく焦っているけど、面倒くさいので、先ほどと話していた宿の店員に、「別のお店を教えてください。せっかく紹介いただいたお店が私を拒絶したので、”別の”お店をお願いします。」と話したら、何か、走りこんできた人の一人が傍に座り込んで、言い訳を言い始めそうにしたが無視して、別の宿の人への話を優先させる。こちらは、急いでいるんだよね。

で、最初の宿の担当者に、「あなたが紹介してくれたお店は、僕を門前払いしたから、対応してくれるお店を教えてほしいな?まさか、ミリオス前伯爵からいただいたメダルを見せても対応していただけないお店を2度も紹介してもらうことは無いですよね?」って、にこりと笑ったら、宿の担当者が、真っ青な顔をした。まあ、別にいじめるつもりもないけど、侮辱されても、許せるほど心が広いわけではないから。

なんか、後ろでうるさいけど、目の前の店員に、「警備の方は何をしているのですか?彼らを僕の前に連れてこないでくださいね。もし連れてくる場合には、何らかの、、、」って言っていた時に、先ほど駆け込んできた人が、目の前で跪きながら、「さきほどは、うちの店の者が失礼をいたしました。どうか、今一度、私ども店に来ていただきたく。」

「はい?”お前のような庶民”は、貴方のお店にふさわしくないのでしょ?」

「いえ、それは、あの門前の、」

「貴方のお店の門前の者は、貴方のお店の顔。つまり、その者が話した内容は、貴方の店の総意であるはず。それを貴方が謝罪する?もし以前に、ミリオス伯爵家のメダルと同等の者を持っていないものに同じような対応をされているということでしたら?でしたら、貴方の店は、あなた方の選ぶふさわしい客層相手のみ、対応をすればよいでしょう。私には関係ありません。この宿から紹介されましたが、今後、この宿から紹介はないかもしれませんが、貴方のお店の方針ですので、私は何も言いません。ただ、私は、貴方のお店から、取引を拒絶されたので、次のお店を紹介されようとしているだけです。お気になさらずに。(宿の定員に向けて)邪魔ですから、排除してください。で、ほかのお店をご紹介していただけますよね?」

後ろで、騒がしい者がいるけど、無視して、前にいる店員に話を続ける。なぜか、冷や汗をかきながら、別のお店を教えていただいたら、その後、二日という特急で服を作ってくれた。なぜかわからないけど、ありがたい(笑)。


数日たった後、ミリオス伯爵家からの伝令で、呼び出しがあった。まあ、こっちも、街中をぶらついて時間つぶしをしていただけなので、良いのだが、時間調整をして、迎えの馬車で、ミリオス伯爵家の王都館へ案内された。

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回復師のほのぼのとしたい(願望)の異世界生活(旧名:回復師のほのぼの異世界生活) 梅の精 @plumaki

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