アンドロイドの〈アイ〉が見守るのは、孤高の若き天才作曲家・一志と、才能に恵まれながらも自信を持てない歌姫・六花。
ふたりは音楽バトルでの栄冠を目指し、ときにぶつかり、ときに立ち止まりながら、自らの不完全さと向き合っていきます。
そんな彼らの傍らには、機械でありながらどこか人間らしい温かさを持ったアイの存在があります。
彼女の語りで物語は淡々と、それでいてどこかユーモラスに進んでいきますが、彼女もまたアンドロイドにはないはずの「心」を持ち得る存在なのかもしれないと思いました。
三人が織りなす不協和音と旋律の果てに、どんなクライマックスが待っているのか。
その答えは、ぜひ物語の中で確かめてみてください。
面白かったです。
完結ロスに陥っていました。
理想的な――AIをモデルにした小説に出会った気がします。
児童小説をテーマに現在、盛り上がっている公式自主企画ですよ。
A.Iや管理された社会をベースに、本当に人を感動させる音楽とは何なのか。A.I視点で物語が綴られる。これが良いのです。
A,Iだから、当然、人間の感情の理解は及ばない。でも、蓄積されたデータや、過去の経験から主人やヒロインを導こうとする姿が、本当に健気で。
児童小説がテーマという意味では、この作品には色々なキッズが登場します。
主人である一志君は二十歳。
でも、キッズ感があるんです。
素直になれない子。
まっすぐ、信頼したヒトを信じて歌う子。
その愛情を信じられなかった子。
奪い取ってやりたかった子。
そのどれもが本当にキッズらしくて。
逆にA.I視点がお母さんのようでした。
管理された社会の中で。
A.Iがイラストや音楽、文章を描くことが当たり前になりつつある今。
人のぬくもりを、深く感じさせる物語。
物語は完結しましたが、その先、行間まで夢想させる柔らかい筆致は流石です。
音楽家・一志と歌姫・六花(りっか)が紡ぐ、恋する二人のポップチューン
今だからこそ聴いて(読んで)欲しい物語。
A.Iのアイと一緒に、ぜひ見守ってください。
そして、ラストのあのシーン!
六花ちゃんのあの言葉
本当に最高なんだぜっ!