ドラゴン

船越真

第1話 空白の世界

 突然のことだった。それは夜が明けなかった。そこにはいるはずのない生き物がいた。その生き物と言うのは小人族だった。小人のドラゴンは僕にこう言った。

「何か欲しいものはないかい」と。

 僕はドラゴンが初めて会った友達だった。

 ドラゴンは僕の笑顔が見てみたいと話した。その時僕の胸に秘められた小さい炎は燻っていた。ドラゴンは僕に話した。

「このままではこの世界が危ない。全ては仕組まれたものだよ。君の力が必要だ。この時代を破滅させようと言う者が現れる」

 ドラゴンは僕にそう言って話した。僕の名前をドラゴンは聞いた。僕はレイジドラゴンに話した。

「きみしか僕の声と姿は分からない。このことは決して他の人には秘密だよ。話したら君は一生眠り続ける。このミサンガは信用の証だよ」

 次の日の朝レイジは起きると左手首にミサンガをつけていた。レイジは自分の頬をつねった。

「ドラゴンが出たことは夢じゃない。ヒーローになれる。僕の憧れのヒーローだ」

 レイジは自分のことを讃えた。

「レイジ。朝ご飯よ。降りてきなさい」

 レイジの母公子はレイジに声をかけていた。レイジの部屋は2階にある。レイジはドラゴンのことを大事に思っていた。レイジの耳にはドラゴンの声が聞こえていた。レイジの目にははっきりとドラゴンの姿が見えていた。レイジはドラゴンがいるから安心していた。レイジは自分のことを必要としてくれる者がいることが嬉しかった。ドラゴンはレイジにとって一番信用できる者だった。

「頑張ってくれよ。レイジ」

 ドラゴンはレイジに檄を飛ばしていた。レイジはドラゴンがいつも側に居てくれることに安堵していた。ドラゴンはレイジのことが気がかりだった。それは誰とでもすぐに打ち解けてしまうレイジのことだった。レイジには秘密がある。ドラゴンと話せることがレイジにとって一番気がかりだった。それがレイジにとって生き甲斐でもあった。母の公子はレイジを起こし、小学校へ行かせる準備をさせた。公子はレイジのことを可愛いと感じている。もちろんレイジの目には公子の愛情は届いていた。レイジの目には公子の姿が勇ましく思えた。レイジには父親である雄一の顔を知らない。レイジには公子は雄一の話を一切話していない。雄一は突然姿を消した。公子は雄一から何も聞かされていない。

「雄一のことだ。放っておけば帰ってくるだろう」

 公子は雄一のことを心配はしていなかった。雄一はどこに居ても笑顔を自然と人々にさせる人物だった。公子は雄一が何か秘密があるのだろうかと疑問を持つこともあった。

「雄一さん。どこにいるの」

 公子は雄一のことが気がかりだった。気がかりだとはいえ、レイジのことを心配していた。ドラゴンはレイジのことに興味がある。

 それはいいことだった。ドラゴンはレイジの真面目なことが嬉しかった。レイジは決して他の人を傷つけない。レイジは努力家でもある。レイジは誰よりも何事に対しても前向きだった。ドラゴンはレイジに檄を飛ばしていた。どんな時でもレイジは常に前を向いていた。何が起きようとも。レイジは常に前を向いている。そんなレイジをドラゴンはレイジの心の中で見てきた。ドラゴンが見えるようになりレイジは決してドラゴンのことを誰にも話そうとはしなかった。ドラゴンのことを誰よりも大事に思っているレイジだった。

 ある日のことだった。突然の大雨警報が出た日のことである。雲が裂け突然姿を現せたのは見たことのない人物だった。その人物は自分の右手を下に振りかざすと突然竜巻が発生した。その人物は宙に浮いたまま移動をしていた。さらにその人物は自分の髪の毛を1本だけ抜いた。するとその髪の毛は槍になった。その槍を地面へと投げた。その槍が地面に刺さるとその槍は聖剣へと変わった。聖剣の周りには火柱が囲んでいる。その火柱は小人族にしか消せない。小人族であるドラゴンにはまだ無数の能力がある。ドラゴンはレイジがいることが嬉しかった。レイジはドラゴンが居ないといけない存在だった。ドラゴンもレイジがいなくてはならない存在だった。

 その人物は顔がドラゴンに似ていた。身体だけが大きくなっていた。その人物は小人族ではない。小人族であるドラゴンを探していた。その人物はドラゴンがどうしても必要だった。その人物はレイジのことを知らない。

 ドラゴンから選ばれた者が聖剣を抜くことが出来るのだ。それがレイジだった。レイジにドラゴンはそれを伝えなければいけない。

だが、ドラゴンはレイジのことを心配している。

「話して大丈夫だろうか」と。

 その人物はレイジを襲うことになる。レイジにドラゴンはいつ伝えようか悩んでいた。レイジはドラゴンの気持ちが分かっていない。ドラゴンはレイジを説得しないといけない。

「レイジはその話を信じてくれるだろうか?」

 ドラゴンの頭にふと不安が過った。レイジはドラゴンのことを気にかけていた。ドラゴンはレイジと出会い、レイジからは人に対する思いやりを学んだ。ドラゴンからレイジは人を傷つけないと言う事を学んだ。レイジは自宅でドラゴンにブドウをあげた。ドラゴンはブドウを美味しそうに食べていた。ドラゴンはレイジのことを心配していた。レイジには聖剣のことを話さないといけない。レイジにとってドラゴンの存在は大きな存在だった。レイジにはドラゴンが側にいることが幸せだった。レイジはその人物のことを知らない。ドラゴンはその人物から狙われているのだ。その人物はドラゴンを手にした時、空白の世界へと変わる。ドラゴンはそのことを知らない。空白の世界は、世界を衰退させると言う伝説があった。ドラゴンはその人物のことを何も知らされていない。空白の世界を人類は迎えようとしている。それを阻止することができるのはレイジだけだ。ドラゴンはその人物から狙われていることを誰からも聞いてはいなかった。その人物は人間に化けている。ドラゴンはその人物を見分けることができる。その人物はドラゴンを追って現代に現れた。現代に現れたその人物は当初は戸惑っていた。だが、次第にその人物は慣れていった。その人物はレイジに近づけない。レイジにはドラゴンがいるからだ。その人物は人間に化けているがドラゴンには判別がつく。その人物は、ドラゴンがどこにいるのかを探していた。その人物は、山の麓から街へと向かった。その人物は歩くたびに地面にヒビかが入っていった。ヒビが入った地面は陥没していった。陥没している地面からは水が溢れていた。その人物はドラゴンと言いながら、山から降りてきた。その人物は口から涎を垂らしながら山の麓の街を彷徨い歩いていた。その人物は死んだ人間を食らう。その人物は死んだ人間を食らうことによって不老不死に近づくのだ。不老不死を防ぐのはドラゴンに選ばれた者が聖剣を抜きとった時に不老不死はできなくなる。そしてその聖剣を向けられた者は死を迎える。その人物はそのことを誰からも聞かされていない。このことは小人族であるドラゴンにしか分からなかった。ドラゴンはレイジがいなくなってもらうと困る。それはレイジも同じだった。レイジにはドラゴンが必要だ。ドラゴンはそのことを分かっていた。ドラゴンはレイジに話すことを決心した。

「その人物のことを」

レイジはドラゴンを呼んだ。

「ドラゴン。どうしたの?」

ドラゴンはレイジにこう話した。

「君は選ばれたんだよ。この世界を救う救世主として」

 そう言うとドラゴンはレイジの震える手を握り締めた。

「僕にできるかな」

 レイジはドラゴンに涙を流しながら言った。ドラゴンはレイジの右肩に自分の左手を乗せるとレイジに呟いた。

「君だけだよ。頼りになる人物は」

 レイジはドラゴンからそのことを聞と突然泣き出した。レイジはドラゴンから頼りになると言う言葉を聞いて嬉しかった。レイジは泣き止むとドラゴンに呟いた。

「分かった」

 ドラゴンはレイジが逞しく見えていた。ドラゴンの目にはレイジならばきっと上手くやってくれると未来が見えた。その未来はドラゴンだけしか見れない。ドラゴンはレイジが勝つと言うことが分かっただけでも嬉しく感じた。ドラゴンはレイジにそのことを話さなかった。

「レイジならばきっと上手くやってくれるはずだ。これはレイジにとっての試練だ」

 ドラゴンはそう確信している。

「よっしゃ」

 レイジはそう言うと鼓舞していた。レイジの中にはドラゴンのことが常に頭の中にあった。

「僕にはドラゴンが居る。ドラゴンのためにやるぞ」

 レイジはそう自分に言い聞かせていた。これはレイジにとって運命的な出来事だった。ドラゴンと初めて出会った場所はレイジの自宅だった。それはレイジは夢だと思っていた。レイジはドラゴンを見つけると小人族であるドラゴンと会うのは初めてだからと言った。その時レイジは目を開けていたのだ。偶然にもレイジは寝ぼけていた。ドラゴンはレイジの顔を見て笑顔だった。小人族であるドラゴンは人間を恐れてはいなかった。寝ぼけているレイジはドラゴンを見つけるとまた寝た。それからドラゴンはレイジの元に来るようになった。レイジは次第にドラゴンに心を開いていった。ドラゴンは人間と初めて何でも話ができるよう仲になった。人間と初めて話したドラゴンは人間と関われる関係と言うことが新鮮だった。それを教えてくれたのがレイジだった。ドラゴンはレイジと会えることが楽しくて仕方がなかった。レイジはドラゴンと一緒ならできると考えていた。ドラゴンは人間と違う。ドラゴンは決して裏切らない。人間は欲に負けてしまう。ドラゴンには欲がない。ドラゴンにあるのはレイジと一緒いたいだけだった。レイジはそのことは知らない。ドラゴンとレイジは離れてはいけない存在になっていた。お互いに必要になるそんな存在だった。レイジとドラゴンはお互いに惹かれ合う存在でもあった。

 レイジはドラゴンのことを全て知りたかった。レイジはドラゴンのことに関しては誰にも負けない想いがあった。ドラゴンはレイジを連れて行くことにした。聖剣がある場所へと。聖剣がある場所は山の麓だった。レイジは母親である公子に友達のところへ行ってくるとだけいって自宅をあとにした。そんなことを何も知らない公子は何も言わなかった。

「旅でも行ったのかしら。レイジは」

 公子は嬉しく感じた。頼もしく成長しているレイジをみて公子は懐かしい感じがしていた。

「こんな時雄一が居てくれればいいのに…」

 雄一はどこへ行ったのか。公子は雄一のそう言うところに惹かれたのだ。雄一は謎めいた人だった。雄一から公子に結婚してからは今まで何もそう言う話はなかった。雄一が居ない分ドラゴンが父親代わりにレイジは感じていた。レイジはドラゴンと一緒に旅に出た。

「僕にはどんなことがあっても力強い味方がいる」

 レイジはそれがドラゴンだ。レイジはそう確信している。旅をしているレイジとドラゴンは何気ない会話をしていた。その景色は辺り一面が緑だった。風が吹いていた。レイジとドラゴンは風が吹いていることが良かった。風はさほど強くない。レイジは暑がりだった。風が吹いているだけまだマシだった。

 ドラゴンはレイジのことを気遣っていた。

 天気が悪いわけではない。その人物が現れて天気が極端になっているのをドラゴンは感じていた。その人物はドラゴンにとって脅威だった。だが、レイジがいる以上安心していた。辺り一面緑に覆われているのは続いて行く。レイジはちょうど夏休みだった。レイジは景色を見渡しながら歩いて行った。ドラゴンはその人物のことをまだレイジには話してはいなかった。

「いずれその人物のことをレイジにはドラゴン話さないといけない…」

 ドラゴンはレイジにその人物に会う前に話しておく必要があった。ドラゴンとっては人間社会が誘惑が多いと感じた。そんな人間のことを信頼できるのは純粋な気持ちを持つレイジだけだった。ドラゴンは甘いものには目がない。レイジはそんなドラゴンのことを一番知っている。

「何が良い匂いがしないか?レイジ」

 ドラゴンはレイジに話した。レイジは甘いチョコレートをドラゴンに与えた。ドラゴンはチョコレートをレイジからもらうと美味しそうに食べていた。レイジはドラゴンが美味しそうに食べることが嬉しかった。

「美味しい?」

 レイジはドラゴンに聞いた。ドラゴンは、「うん」と言った。チョコレートがある以上ドラゴンは離れない。

「少しずつだけどごめん」

レイジはドラゴンに頭を下げた。ドラゴンはレイジに謝った。

「悪いの君じゃない」

 レイジはドラゴンから話を聞くとドラゴンを抱きしめた。抱きしめられたドラゴンはレあイジに笑顔を見せていた。ドラゴンはレイジがいることで安心していた。その人物はドラゴンにはレイジがいることは知らない。ドラゴンに関する情報は何一つ入らない。その人物は目が見えていない。山の麓の街をふらふらと歩いていた。その人物は鼻が効くわけでもない。その人物が死体をどうやって探しているのかと言うと足に秘密があった。足の裏には死体に反応するセンサーがある。死体に近づくと足の裏のセンサーが反応する。その人物はドラゴンのことは頭の中からぬけなかった。聖剣がある場所は炎の柱の中にある。聖剣がある場所は東京の八王子駅だった。ドラゴン達がいるのは新宿だった。その人物がいるのは池袋だった。ドラゴンはレイジに八王子駅に向かうように言った。その人物は池袋で止まっていた。池袋は血の海とかしていた。その人物は人間に化けており、死体を食い漁っていた。人間に化けても目は見えていない。足には死体を感知するセンサーがついている。もちろん裸足だ。その人物が空から降りた時、その衝撃で地面がへこんだ。そして、あまりにも突然のことで人間達は逃げ出した。逃げ出した人間の中には亡くなった者もいた。死亡した人間をその人物は人間を食い始めた。涎を垂らしながら貪り食べていた。その人物は人間に化けても死体を探していた。その人物は池袋から動くことができない。なぜならばドラゴンが結界を張っているからだ。その結界はその人物が破ることができない。結界の中で動けるのはレイジだけだ。その人物は池袋から動くことができない。いずれその人物は石になる。結界に触れたのだからだ。石になるその人物は徐々に足から石化が進んでいた。その人物は動くことがすでにできない。いくらもがこうがその人物は石になるのだ。石化はドラゴンにしか解除できない。ドラゴンはその人物のことを憎んでいる。ドラゴン以外の小人族を死に追いやったのだ。聖剣は石化したあとでも刃をその人物に向けると死に至らしめる。時間は充分にある。ドラゴンはその人物に対して憎んでいる。それは現代に来る前の話だった。

 突如として空間が歪められた。誰の仕業かわからない。その結果人間界で死者が出てしまった。その人物が今首まで石になっている。完全に石になるまで待っておくようにドラゴンはレイジのことを思い出す考えていた。その人物は人間にもう危害を与えることができない。首から下が動かないのだから。ドラゴンはレイジを連れて八王子駅へと向かった。電車に乗る前にドラゴンは姿が見えないようにした。ドラゴンの姿はレイジにしか見えない。そこへ一人の大人が現れた。レイジは何も言わなかった。その大人はレイジにしつこく話を聞こうとした。その大人ははレイジが嫌がっていることに気がついていた。

 レイジは何も言わなかった。するとその大人はは別の場所に行った。レイジはドラゴン以外のことを信じてない。ドラゴンはレイジによくやったと言った。レイジは気になることがあった。それはレイジの父雄一のことだった。雄一はドラゴンのことを知らない。ドラゴンもそうだ。

「ドラゴンがこの世界に来た原因は雄一が作り出したのかもしれない」

 レイジはドラゴンとずっと一緒にいたい。

「その人物は完全に石になった。もう大丈夫だよ。レイジ」

 ドラゴンはレイジにそう話した。レイジは素直に喜んでいた。雄一は気象予報士だった。天気を良く当てていた。ある日雄一は突然自宅から姿を消した。

「雄一の身に何があったのだろうか」

 レイジはそれだけが気掛かりだった。雄一の身に何もないことを祈っていた。雄一は強い人だった。レイジが小さい時に会ったのが最後だった。レイジは気象予報士である雄一が誰かに騙されていないかを心配していた。悪人はどこにでもいる。レイジはそれだけを心配をしていた。

「雄一を利用しようとしている者がいるのではないのか。そしてこの世界が歪められた」

 レイジはそう考えていた。雄一の失踪。他には考えられなかった。女が現れた。女は池袋に居た。その人物が石になっていることを見守ると池袋にある会社を荒らした。そう女こそ怪盗である。女は会社から金を奪うと目印として火を点けていった。女だけしかわからない。誰も女の顔を見ている者がいなかった。女は会社に火を点けると笑っていた。会社が全焼しているのを見て女は笑っていた。

 女はその人物とは何ら関わりがない。ただその人物が石化していくの間近で見ていた。

 女は顔色を変えずにその人物が石になっていくのを眺めていた。

「ざまあみろ」

 女はその人物に漏らした。池袋を離れようとは女はしなかった。その人物は何も言えない。石化したその人物のことを女は可哀想だとは思ってはいなかった。女が興味あるのは金だった。石化したその人物を見ても何も感情が湧いてこなかった。女はその場を後にした。ドラゴンはその人物の気配が消えたことを確認した。レイジはそれだけ大事な存在だった。レイジはドラゴンと一緒に八王子駅に着いた。駅の改札口を出ると炎柱が横に並んで燃えていた。レイジはドラゴンに言った。

「どうしたらいい」と。

 ドラゴンは炎柱の前に立つとドラゴンは思いきり息を吸い込んだ。そしてその吸った息を吐き出した。すると、炎柱が消えた。炎柱が消え、そのその先には聖剣が刺さっていた。ドラゴンはレイジを呼ぶとレイジはドラゴンと一緒に聖剣の下へと向かった。聖剣が刺さっている場所はちょうど民家の前だった。聖剣を見ると大きな聖剣だったが小さくなっていくのをレイジはみた。そしてその聖剣はレイジの手の中に収まった。レイジは驚いた。聖剣を見るとレイジは力がみなぎってきた。

「何も怖いものなどない」

 レイジはドラゴンにそう言った。ドラゴンとレイジが勇気のいる言葉を発してくれたことが嬉しかった。レイジはは立派に成長しているのをドラゴンは見れてまたレイジのことが好きになった。ドラゴンはレイジの役に立っていることがとてもいい気持ちだった。レイジはドラゴンが居ることで成長しているのを感じていた。レイジとドラゴンの関係は日に日に良くなっていた。誰も邪魔する者は居ない。レイジとドラゴンの関係は何ら変わりがない。レイジはドラゴンが心の支えだった。

 レイジはドラゴンに何度救われただろうかと考えていた。そこへ老婆が現れた。その老婆はレイジに手伝って欲しいと言った。ドラゴンはレイジの体の中に入りこう告げた。

「大丈夫」と。

 レイジは老婆の手伝いをすることとなった。聖剣はレイジが小さくしていた。老婆は荷物を運ぶのを手伝って欲しいと言った。レイジはドラゴンのことを信じて手伝いをすることにした。老婆の手伝いと言うのは荷物を近くの郵便局まで持って行って欲しいと言うだけだった。その荷物はレイジが持てるものだった。その荷物を持ってレイジは郵便局に向かった。郵便局はそこから歩いてすぐの場所だった。郵便局に着くとレイジは何も迷うことなく窓口に向かって行った。老婆からお金を預かり郵便局の窓口にだした。窓口の郵便局員である山下はレイジの姿を見てこう言った。

「偉いね」と。

 レイジは褒められていた。それはなかなかできることではない。それが一番レイジにとって嬉しかった。レイジはドラゴンにも褒められていた。レイジは褒められていることに関して照れていた。それはレイジにとっていい機会だった。レイジは公子以外に褒められて嬉しかったのだろう。そんなレイジは頬を赤くしていた。公子はレイジをいい息子に育てた。その結果レイジはドラゴンに選ばれたのだ。レイジはドラゴンが心の支えである以上に使命感のある大事な存在だった。レイジにはまだやることがある。その人物を滅することだった。そして空に向かって聖剣を持って頭上に構え、叫ぶことを。レイジはドラゴンに叫ぶことを聞いてはいなかった。ドラゴンはその時が来たら話そうと考えていた。老婆から手伝いを終えて、池袋に向かおうとしていたレイジとドラゴンは電車に乗っていた。ドラゴンはレイジがこの後どうするのか気になっていた。レイジもドラゴンがこの後どうするのか気になっていた。池袋に着くとそこにはその人物が石化したあとが残っていた。ドラゴンはレイジに言った。聖剣の刃をその人物に向けてと。レイジはドラゴンに言われた通りにした。すると、その人物は砕け散った。ドラゴンはレイジに聖剣を持って頭上に挙げように促した。空に刃が向けられるとそこの雲がなくなっていった。そして空に向かってドラゴンはレイジに叫ぶように促した。

「この空白の世界を解き放ちたまえ」と。

すると、光が聖剣に落ちてきた。その光は聖剣に落ち、無数の光が聖剣から放たれた。ドラゴンはレイジにとって大事な存在だ。二人が離れ離れになることはない。世界は元の世界に戻った。

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ドラゴン 船越真 @joko_567

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