虎の胃を狩る馬

州壬 出

架空小説書き出し

みんなと目が合わぬようにしながらも、

せめて耳だけでも喰らい付かねばと、

毎日毎日、5限目も6限目も、

僕だけ一枚の布の上でカラフルに彩られたままの机の上に残る、手付かずの給食を見つめつつも

教卓に立つ担任の声に集中していた。

大学生の冬。母と訪れた少し高めの回転寿司屋で、寿司と向き合う大将を前に、

自身が会食恐怖症なのだと、腑に落ちた。

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虎の胃を狩る馬 州壬 出 @Deru_Shuujin

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