雨音のBALLAD

みぃ

静かなる調べ




スルリスプリング


ねぇ

キミのこころ

変わらぬその優しさが

ボクの胸に降り積もった

冷たい雪を溶かしたよ 

 

ねぇ  

キミの計らい  

変わらぬその言の葉が 


苦しくて

ずっと

胸の奥で

叫んでた...


キミの優しい  

あのひのままの


眼差し 


ほどけてゆくんだ



複雑にからまった

意図せず


思いだしてゆく


忘れたことなどない


憧れを





コウモリの秘密



はじめてキミに会ったのは雨そぼふる紫色けぶる街の中...

小刻みに震える指で身体にそぐわぬ大きな傘のえ

頼りなさげに握ってた...

傘で顔ははっきり見えなくても

なぜだろうボクはとても気になった..

それから2、3日たってボクはまたキミに遭遇した...

キミだとわかったのは大きな傘の色...

小さく華奢なその姿に合わない真っ黒のコウモリ傘...

後にこのコウモリ傘の由来がわかるのだが

違和感というよりなんだかキミの魅力引き立てるそんな風に感じてた..

キミに話しかけるチャンス待ち望んでた...

キミと接触するチャンスはなかなか訪れず...

だけど狭い街の中幾度かボクはキミを見かけた...


はじめて雨の中見つけたキミは雨空の下

その可愛い顔にえくぼ浮かべ笑ってた...

ちいさく右側にだけ出来るえくぼはキミを幼くみせる...



アイの粒子



彷徨うように愛したら

漂うように想ったら

宇宙を包む塵となり 

やわらかなおだやかな

ささやかな存在となる...

誰とも争いたくない

さ迷うように愛して...

だけどその愛は揺るぎないから

漂うように想いを馳せる...

重なって千切れ飛ぶゆるやかに包む包んでゆく























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雨音のBALLAD みぃ @miwa-masa

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