この日記だけは紀貫之も絶対に書けない!男子は皆つくばい、首を垂れよ!

「をとこもすなる日記といふものを、をむなもしてみむとて、すなるなり」という有名な書き出しで始まる紀貫之による土佐日記ではありますが、この日記だけは、絶対に紀貫之も、もちろん、私も書けないのであります。なぜなら、妊活・出産日記だから。

本作、読んでみると、筆者の苦悩や不安、そして、痛みへの言及ももちろんあるのですが、総じて言えば、そこは割とあっさり目な記述。もっともっと、授かりたいのになかなか思い通りにいかないもどかしさとかが書き連ねてあるのかな?という予想からすると、そうでもなく、比較的、順調だったのかな?とさえ思えるほど。ただ、やっぱり、出産の時の痛みは相当らしく、ここを読むだけで、男子は全員、頭を下げて、この「Birth」という大仕事に対して、女性に感謝すべきという思いが湧き起こってくる。

で、無事出産と良かったですね、とページを閉じようとしたその時である!

とんでもない、本書最大の警句が発せられていたのでした。詳しくは本書をご覧ください♪

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