大人にも読んでほしい! 楽しく学べる、縄文ライフ!

主人公は小学六年生の少女:美音子。
彼女は勉強も頑張っている、真面目な優等生なのでしょうね。
でも、そのせいか、どこかクラスメイトと馴染めていない様子もあります。

そんな彼女が、縄文時代の世界に迷い込んでしまって……。
さて、美音子はどうなるのでしょうか?


過去にタイムスリップ、というとSFとかファンタジーとかのジャンルが真っ先に思い浮かぶのですが、本作のジャンルは「歴史」です。
そして、そのジャンルにふさわしい、とってもリアルな縄文ライフが描かれます。
狩猟、採取の生活様式だけでなく、村の人々との交流もとってもリアルなんですよね。

現代の少女の美音子ちゃんが苦労しながらも、縄文ライフに挑戦する様は、どこかサバイバルや冒険を感じます。村人と言葉を交わすことすら、ままならない様子もリアルです。
色々な困難にあってもめげない美音子ちゃんを、素直に応援したくなりました。

最後に一つ。
本作のタグに「児童向け」とあるのですが、私は大人にもオススメしたいです。
特に本作のラストに「昔のことなんて知って、何の役に立つんですか?」というセリフがあるのですが、その回答がとっても味わい深いのです。

大人も子供も、楽しく、そして何か大切なことを教えてもらえる、素敵な作品だと思います。

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