いとしいあなた
クガネ
星が瞬く夜に
第1話 別れと出会いと
7月下旬の、セミが元気に泣く晴天の下。私は日向にいて、その隣に友達がいたはずだった。夏の暑さでやられてしまった体が異常を訴えているのか、妙に寒くて仕方がない。そもそもの話、友達は一体どこにいるのだろうか。ちゃんとした世界が見えていたはずなのに、視界に映るのは一面の赤。全くどうなってるかわからないから、どうにかしたいはずなのに何故か体はぴくりともしない。友達はどこにいるのだろうか。首だけはかろうじて動かせたから横を向いてみると、赤く染まった世界が流れるように消えていって、横たわっていた地面にある赤い水たまりに吸収されていった。少し先には、わたしがさっきまで履いていた靴がついている、ぼろぼろの足。ここで、やっとわたしは血を流していることに気がついた。
友達は比較的綺麗で、怪我ひとつないようだった。咄嗟に突き飛ばしたのが効いたらしく、呆然と座り込んでいる。こんな日に地面に座ったら火傷しちゃうよ。そう言うつもりだったのに、喉はかひゅり、と吐息と共に血を流すだけで、声にならなかった。部活帰りに友達と話して帰っていたら、運悪く道を走っていた暴走車に巻き込まれたんだろうと思う。とにかく友達を助けようと必死だったから、あまり覚えていない。頭も、腕も動くけど、腰から先の感触が全くない。悪友は見た限り無傷だし、周りの血飛沫は全部わたし。なら、わたしはもう助からないだろう。
まだ、くだらない話や好きなことの話をして笑いたかった。まだ高校生だけど、きっとこれからも友達でいれると思った。空っぽのわたしにずっとついてきてくれた素敵な貴女。ずっと、そんな関係のまま仲良く出来ると思った。そんな、ささやかな願いは叶わないらしい。友達が、泣いている。わたしのせいなのだ、わたしのせいで、悲しませてしまった。上手く話せないかもだけど、つたえなくてはならない。
「ねぇ、大好きな貴女。わたしの残したものを任せた」
「…っまだ諦めないで!!!!救急車もうすぐでくるからお願い!!!!!」
「推しのアクスタとかグッズ、全部あげる。…飾って、せめてだいじにしてね。お金も、いっぱいあるの。もう使えなさそうだから、代わりに使っていいよ。」
「来週のカラオケどうするの!!もう二人で予約取ったのに!!」
何を言っているのだろうか。ゴロゴロと体からなる音が、ひゅーひゅー止まらない呼吸音がうるさくてたまらない。
「ごめん、なさい。ほぼ、聞こえないの。まだ余裕ありそうだから、聞かせて」
血でべちゃべちゃな震えるわたしを抱きしめるようにしてくれた友達の頬に手を添える。目が見えなくてわからないけど、多分泣いてるんだろう。ほんとうにごめんね。
「わたし、あなたの事がだいすきだよ。ねぇ、晴(ハル)。あなたはどう?」
「もちろん大好きだよ!大好き!…ずっと、ずっとだぁいすき!!!!」
「そう、嬉しいなぁ。ねぇ、だいすきだよ。どうか、しあわ、せにいきて、やく、そく、ぁよ───」
「待って!奏多(カナタ)!!私を置いてかないでよぉ!!!明日も遊ぶんでしょ!!??ねぇ起きてよ!!!!奏多、かなた…」
なぜだろうか。ふわりと、何かに抱え上げられたような気がした。まぁ、どうでもいいや、もうねよう。
ふわり、と頬に何かが触れる感覚がした。もしかして救急車がギリギリ間に合って、わたしは生き残った?最後にカッコつけてぽっくりお亡くなりになろうとしたのに恥ずかしい。晴に言ったことは本心だからいいけど、これで生きてるってこう、示しが悪い?のかなぁ。ていうか、すごく眠たい。瞼にのりでも塗られてるかのようで、全く目を開ける気にならない。でもナースコールを呼ばないと起きたことを伝えられないや。さっさと起きよう。そう思って、目を開けようとしたのだ。でも、見えたのは病院の白い天井と、うすら消毒の匂いがする病室ではなかった。
──────目を開けた先に広がっていたのは、果てしなく広い星空だった。きらきら、きらきらと、夏の大三角が空を覆い、うっとりするような天の川が注ぎ込まれている。思わず、ほぅ、とため息をついて、星に手を伸ばした。指先でなぞる天の川は、とても綺麗。こんなにも星が綺麗に見えるのはいつぶりだろうか。
「……あれ?」
あんまりにも綺麗だったから、つい惚けてしまったけれど、おかしい。星空の中に、うすらと人工物のようなものが見える。細長い棒のようなもの、それがいくつもあって、先の方、上に行くにつれて空に溶けて消えている。アレは一体なんなのだろう。いや、そもそもの話だ。どうして星空が見える?だって、常にプラネタリウムをつけています!!みたいな変な病院じゃない限り、こんな天井じゃない。それに星に伸ばした手は、柔らかなリボンで裾を纏められたシャツのようなものを着ていた。裾の刺繍レースがすごくかわいいが、わたしはこんなもの買ったことも着たこともない。これはどういうことだ。そもそもの話、なぜわたしは問題なく手を動かせている?
冷や汗がつぅ、とほおを濡らし、背筋に嫌な予感のような、何かを感じたような感覚が走る。気持ち悪い、気持ち悪い!!!!!!!!
「…は?なにが、どうなって」
あんまりにも気持ち悪いから勢い余って飛び起きてしまったのに、体はそれに応えた。折れたか千切れたかで取れてしまった左足は治っている。というか、今動かした体の感じからすると、怪我などどこにもない。わたしは、今どうなっている?どれくらい寝ていたか分からないけれど、感覚的には、晴に別れを告げたのが数時間ぐらい前。晴には悪いことをしたけど、大好きを伝えられて良かった。いや、それは置いておこう。どうしてわたしは生きているんだろうか。本当にここは一体なんだ。さっき誤認した空の棒は、周りを見渡す限り、檻の一部だと思う。とても広い、家具や冷蔵庫、キッチンなどが無造作に置かれているスペースを、壁越しに金属製の柵か何かで端が囲んでいる。そのさらに奥、空いている扉の先から見える地面のないところからいくつもの鉄格子のようなもので壁を囲まれていた。上が空いているように見えるけれどこれは一体なんだ。地面ないってなに?いやそもそもの話、ここが檻なんだとしても、外側の様子が全く見えないのはおかしい。構造的に横からも景色が見えそうなのに、横は布のようなものに阻まれて見えない。不思議な箱なのか籠なのか分からない檻のようなものに、わたしはいるらしい。外を伺おうにも、上に見える星空と、少し斜めから見える何かの部屋の壁らしきもの以外何も見えない。
(あぁ、屋根はないんだな)
屋根だけないなんてほんとどうにかしてる、プライバシーはないのか。何が何だか分からなくて、床にへたり込んだ。再度、足の確認をして、気味の悪さと元どうりになった喜びに複雑なため息をつく。千切れ、潰れたはずの足は綺麗に元通りになって、高そうな絨毯の引かれた床の気持ちの良い感触を伝えてくる。2日前にずっこけて切れた膝の傷すらない。
「どうすればいいの・・・?」
ぐるぐると、胸の中で不安が大きくなりながら渦巻いていっぱいになっていく。こんな病院などあるわけがないから、わたしはやはり死んだと思っていい。ならここは死後の世界?なら信仰の都合で地獄か極楽にいるだろうからそれはないと思う。キリシタンでもなかったし。じゃあ今の状況は一体何なんだ?
…分からない、わからない。いくら考えても、未知への恐怖と、死んだかも知れないのにこうして生きている自分に対しての恐怖がずっと湧いてくる。本当に何もわからないんだから、五分後ぐらいにポップコーンみたいに弾け飛んで死んでも不思議じゃない。がたがた体が震えて、腕で押さえても止まらない。冷や汗と涙が滝のように流れ出て、綺麗に直っている制服の裾を痛いぐらいに握り込んだ。はひゅ、と吸い込んだ空気が抜けていく。冷静にならないといけないのに、ぐるぐる、ぐるぐる。渦巻いて膨らんで。
『おや、もう少し寝てて良かったのに。君は早起きなんだね、いい事だ。』
声が響いた。不安と得体のしれない恐怖でいっぱいいっぱいのわたしの耳に、するりと入り込んだ、低くて落ち着く声。誰か、なにか知っている人が来たんだ!そう思い、バッと顔を上げたが、目の前には誰もいない。
「…っ!!!!あ、あれ??」
キョロキョロと周りを見渡すけど、相変わらずの景色が広がっているだけ。声が聞こえているんだから近くにいるはずなのに。
『ふふっ、僕を探してくれているの?かわいい子だねぇ。僕は上にいるよ。』
「う、え?」
言われたまま、上を見上げる。そこには、さっきまで見えていた満点の星空を遮るように、大きな人がいた。あぁ、もう!またなのか!また謎が増えた!!!だって、こんな巨大な檻の上からわたしを覗けるような人がいるわけない。それに何だあの姿は!!!ぱっと見は人なんだけど、人間としては明らかにあり得ない、青紫がかった肌。おそらく耳まで裂けているであろう口を端だけではなく唇付近まで糸でバッテンの形に縫っている。それで喋れているのもおかしいけど、極め付けは髪のおかしさ。見間違いかもしれないし、気が動転しておかしくなっているだけかもしれない。でも、わたしの目には深い深い宇宙をそのまま溶かして、宵の色をそのまま混ぜたような、星が流れ、暁が舞い、きらきらと輝く眩い髪に見えた。
(あぁ、わたしは本当に…)
やはりわたしは死んだ。だって常世にこんな人、いるはずがない。服装のせいで、彼か彼女かわからないあのひとは、一体何者なのか。その美しさと、あり得ないものへの恐怖と。そらから、自分への疑問。それらがごちゃ混ぜになって混ざらずに襲いかかってきている。今すぐ気絶したいぐらいに気持ち悪い。そうしていると、だんまりなわたしに彼(声が低く男の人のようだったのでしばらくはそう呼ぼうと決めた)がまた話しかけてきた。
『…ニンゲンちゃん、大丈夫?随分と顔色が悪いよ。体調?がよくないとニンゲンはそうなるんだよね?気持ち悪いとかない?』
あぁ、今ので確信が持てた。便宜上の彼は、この不思議空間において変化した人ではない。そもそも生きているのか知らないけど、とにかく人間ではないらしい。落ち着いていこう、まずは情報を集めないと何も分からないままだ。
「…大丈夫、それよりここはどこ。貴方は誰?
…貴方は、なぁに?」
その質問に彼はニコリと、微笑んだであろう音を漏らして答えた。
『僕はフラメレ・ポリヴェトラプス。君たちニンゲンの呼び方に合わせるなら、八百万の神の一柱。そして、きみを守り、慈しみ、育てるものだ』
「はい?????????」
なにをいっているんでしょうかこのかたは?かみ、神…?八百万is GOD?はぁ?
「神ィィィィ!?」
待て待て待て彼が神を名乗る人外なのか、それとも種族:神なのか。いや問題はそこだけどそこじゃない。八百万の神の概念は分かる、一応日本人だし。八百万の神を名乗ったのが問題だ。一旦別世界もしくは死後の世界と仮定したところの第一住民がこれだよ。この人が可笑しいのかこれが常識なのか判断がつけられない。
「…なるほど。貴方は、神さ、ま。そう覚えていいのね?」
『そうだよ、いろんなことを言ったのに覚えれるなんてすごいねぇ。さっきも言ったように僕はフラメレという個体なんだ。ニンゲンと同じように個体名で呼んでくれ』
「はぁ、なるほど?」
日本語って便利だと思います、相槌打ったらなんとかなるから。どうやら、さっきフラメレなんたら言ってたの自己紹介らしい。というか英名使用なのか知らないけどそのファミリーネームは一体どこから来たのやら。まぁファーストネームしか覚えてないしフラメレさん呼びだな。
「えっと、フラメレさん?その、わたし、奏多っていうの。その、あのね」
何を、何を聞けばいいんだ?この不思議空間のことか、それともフラメレさんのことか。はたまた、死んだはずの自分のことか。
『そう、キミはカナタという個体名なんだね。どうしたんだい?ゆっくりでいいから、話したい事を話してくれ。僕たちはいくらでも待てるんだ』
そう言って、彼はにこりと微笑んだのだろうか?クスクス、と揶揄うような音を漏らして首を傾げた。…まぁ、首が人間の骨とか皮膚の構造ガン無視で曲線を書いて曲がってるってことは置いておく。100°ぐらいに首曲がってるのって気持ち悪いんだな…。
「その、あなたはわたしを人間と呼ぶけれど、わたしたち人間と、貴方たち神はどういう関係なの?それで、わたしはここに何故いるの?」
『うん、良くできました。一つづつ答えるから少し待ってくれる?君が満足できるように、伝承が載ってる絵巻があるからそれを取ってくるよ。少し待っていてね?』
なんか急に褒められたけど、どう反応すればいいか分からない。取り敢えず返事を返すと、彼は満足気にわたしを撫でて何処かへと行ってしまった。おそらく、さっき言っていた絵巻とやらを取ってきてくれているのだろう。いや、しかし驚いた。息をするように褒め言葉を吐かれるなんて。最初もしかしたら怪物とかに捕まってて食べられるのかもとか、殺されるかもなんて思ったわたしがバカみたい。てか撫でられてる感触したけど手どこよ。どこからどうやってわたしを撫でたんだ。謎すぎない?
今がチャンスだと、落ち着いて彼の様子を思い返してみた。でも、流石に見ただけじゃ分からない事ばかり。分かったのは、人間ではないな、という確固たる証拠。それと、最初は特に違和感を感じなかったけれど、彼と呼んでいるこの人は、彼女かもしれないという事だった。声の低さと、ぱっと見の威圧感から彼と呼んでいたけれども、今の時点で見える服装は、完全に女の子の服装をしている。長い前髪と謎の影が顔を覆っていて、顔を隠すようになっている。だから正確な性別は分からない。そもそも彼に性別は存在してるんだろうか。彼は、横髪を真っ直ぐに流していて、長い後ろ髪をおだんごがついた高めのツインテールにしていて、可愛い女の子のようだった。おだんごの根元には三つ編みがされていて、セーラー服で戦う月に変わっちゃう系主人公の髪型に似てる気がする。あんまり詳しくないけど、確かこんな髪型をしてなかったっけ。違うところと言えば、髪色。ぱっと見は青色なのによく見るといろんな色の髪が集まっているらしく、彼が頭を振るたびに揺れるさらりとした髪が綺麗だった。髪の結び目と首元についている真っ赤なかわいいリボンはその髪に似合っていた。フリル付きのシャツを着ているのか、首元はリボンとフリルで完全に隠れている。見える範囲では、大体ここまで。彼が大きくて全体が見えにくいのと、わたしが籠の中にいる都合上、常に見上げなければ彼が見えなくてもう首が痛い。
「っわ!」
『ぁ!?』
必死に彼を見ようとしていたから、気づかないうちに随分とのけぞり気味になっていたみたいで、後ろに倒れ込んでしまったみたい。反射的に目を瞑ってしまって、これはぶつけるなと思ったけれど、何かに支えられる感覚があった。おそるおそる目を開けたけれど、私を支えているらしきものの存在が全く見えない。わたしは今、何にもたれかかってるんだろう。
『はぁ、よかった。大丈夫かな?怪我とかしてない?』
「…うん、大丈夫。びっくりさせてごめんなさい」
一応支えてくれたのは彼だったみたい。わたしのことを赤ちゃんだと思っているのか知らないけど、こんなふかふかの絨毯が敷いてあるんだから、怪我なんてしないのに。わたしの様子を見て大丈夫だと思ったのか、まるで宝石なんかの貴重品みたいにそっと床に下ろされた。ゆっくり後ろを見てみると、どこから現れたのか分からない、彼のものらしい手があった。ふわふわのフリルがついた、アームカバー?だっけ。とにかく、フリルで手首の辺りが隠れていてどうやって動いているのか分からないけれど、確実に彼の体には繋がってない。肘とかないもん。なんだろうか、あまりにも立て続けに不思議な事が起きすぎて一周回って普段の調子に戻ってきたや。これ多分彼の手だよね?なんとなく、彼の大体の大きさがわかった気がする。彼の寸法とか縮尺が人間と同じなら、顔と手が同じぐらいか顔の方がちょっと小さいかぐらいのはず。えっと、さっき見た彼の手は、大体2mちょっとあった気がするから…。やばいめっちゃ大きくない…?頭分の誤差を考えても、3m×7〜9頭身だから、21〜27mって事のはず…。いや、あまり考えたくないしとにかく別の事聞こう!黙って考え込んでるから多分不思議に思われてるし!
「よし大丈夫大丈夫…あの、フラメレさーん」
『ん〜?どうしたの、かわいいねぇ。無理して大きい声出さなくても聞こえてるから大丈夫だよ?』
「あっはい。えっとですね、その。多分助けてくれたのは貴方だと思うんですけど、その、手が」
『…あ〜!なるほど、ニンゲンなら繋がってるのが普通だからね。なんだっけ、か、か、か〜……関節、そう、関節だ。僕関節とかないからねぇ、それが反映されてるんだと思うよ?』
「はぁ、なるほど?」
明らかに人間の形をしてるのに関節がないとかどういうこっちゃ。そもそも反映ってなぁにそれ♡状態なんですけど。まぁさっきなんで撫でられた感覚がしたかの疑問は解けた。でも、それ以前の問題として。
「でも、ここの中にどうやって…」
『それも僕がニンゲンと違うところかなぁ。ニンゲンは繋がってるところまでしか伸ばせないし、飛ばせもしないんでしょ?僕たちみたいなのは、繋がってないやつなら見える範囲ならどこでも届くし飛ばせるから、ガラスとか格子とか関係ないんだよねぇ。まぁ繋がってるやつでもみんな力でえーいってすればなんとか出来るんだけどねぇ』
「はぁ……便利そうですね」
なんだこの人ガチの化け物系じゃねぇか!マジでなにもんだよガチの神なのこの人?は〜わたしがこんな状況でも悪ふざけ出来る人間だなんて知らなかったわ。まぁ多分生きとるしいい部屋貰ったしええか。屋根だけ後でつけてもらおう。
▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽
こういうノリでしばらく続けていきます。
いとしいあなた クガネ @945497
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。いとしいあなたの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます