天下無双の男。
黒羽冥
第1話天下無双の男。
俺の名は『
この地で天下無双と言われる程の豪傑なのである。
そんな俺でも寝なければならない。
寝る時だけはこの天下無双と呼ばれる俺でも無防備なのだ。
そう天下無双と呼ばれる強さを誇るには睡眠も大事なのだ。
そんな俺には布団のこだわりがある。
それは温かくそして快眠させてくれる程の気持ちよさ。
俺にはそんな安眠する為の寝具が必要なのだ。
俺は殿に頼み特注の寝具を用意してもらっている。
ふかふかの布団は俺の健康を守ってくれ、安眠を約束してくれるのだ。
実際殿も俺の布団を羨ましく言ってきたことがあった。
まあ殿にも同じ物を揃えたらいいのでは?と助言はしたのだが……どうやら皇室というのは決まりが 沢山あるらしく反対されたと言っていたな。
そんな俺は戦地にもお気に入りの布団を運ばせている。
俺は他の布団では寝付きが悪いのだ。
ところで我が主とはこの戦で天下をとるであろうと言われる『
そして今回の敵は天下に名だたる『
なんとも俺にとっては羨ましい名の武将なのである。
そして遂に我々は敵前まで辿り着いたのだ。
我々はそのままこの場に陣を構える。
パチパチという火を起こした音がこの無音の暗闇に響き渡る。
そして俺は今……寝具の準備をしようとしていたのだ。
ルンルン気分で準備をしているとそこへ入ってきたのは我が軍の天才軍師と呼ばれる『
『小田山様……ちょっと…よろしいでしょうか?』
『おお……暗地か……なんだ!?』
『ええ……お言葉ですがこの敵前まできたのです……このまま進軍し乗り込む方が得策なのではと思うのですが。』
『なにっ!?』
俺はそう叫ぶ。
『確実な勝利を掴む為……強いては敵の不意をつく事が味方の兵の生き残りにも関わる事かと。』
そう告げてくる暗地。
そして俺は。
『暗地よ……その旗をよく見るがいい。』
俺はそう告げ……指を刺した旗。
暗地もその旗に目を向ける。
そして……その旗に書かれていたのは。
『安眠第一。』
『
『そうだ暗地よ………人間の健康にとってこれが一番大事なのだ。』
『ですが……』
俺は暗地の言葉を遮る。
『俺は寝る。』
そして……立ち去った暗地。
俺はようやく寝れる。
そして……俺は夢を見ていた。
夢か…………。
そこへ見えてきたのは踊り……つまりダンスをしている敵である竹田寝具の姿が。
『YO!!o・da・ya・ma!!』
『なっ!?竹田!!???』
『ダンスだ……Yo!!!!!』
俺たちはダンスを興じた。
それは敵味方関係の無い激しいダンスだった。
◇
そして俺たちは翌朝目が覚めると………。
敵に囲まれ起きる事になったのだ。
あとは想像任せる。
天下無双の男。 黒羽冥 @kuroha-mei
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