Recover Brave

Each

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皆が集まる職場で

ロクロー「おや。それで許して帰ってきちゃったんですか？？」

と帰ってきて先ほどのことを全て話したロミオにロクローは目を丸くして言う

ホーミー「俺もてっきり話し合いとか言いつつ二、三発ぶん殴ってくるもんだと…」

とホーミーもあっけに取られる

ロミオ「(殴る回数が増えてる…)」

シュシュ「ロミオの罪に対しての罰と赦しが

そうならいーんじゃない？？」

ロクロー「おや。やられたことをたとえ血が繋がっていようが全て返す君にしてはの意見ですね。

てっきり…生ぬるいだとか言うかと」

シュシュ「そりゃ。私の罪に対しての罰は同じこと返すことだから。

でもそれはあくまで私のやり方。

ロミオにだってロミオのやり方があるわけだし。」

と楽しそうに言う。

ナック「ほらほらそこまで。

まだ自分の報復も終わってない子もいるのに他の子の報復にまで口出ししてる余裕はないだろう？」

ホーミー「うぐっ…図星」

とホーミーは項垂れる。

シュシュ「さぁーて。そろそろニュースで闇金の方の結果発表といきますかー。」

とシュシュはテレビをつけた。

すると例の闇金の事務所に警察が家宅捜索に入り犯罪の証拠品を続々と持ってでくる映像と

それに関するニュースが読み上げられている。

シュシュ「わーい。やったね！」

とシュシュは喜ぶ

"また、情報提供者が不明ということもあり警察ではそちらの方の捜査も進める予定"

というアナウンスが流れる。

ロミオ「そういえば匿名なのに警察に直接持って行くって言ってたよな？？

持っていったのバレなかったのか？？」

とふと不思議に思う

シュシュ「ロミオー。書類を持っていったの誰だと思ってるの？隠密奇襲大得意のホーリーだよ？？

気配消して書類だけ置いてくるなんて朝飯前だよ」

といたずらっ子のように笑う

ホーリー「…うん。警察は…割と簡単に侵入できる。」

テルテン「でもやっぱり潜入は難しいのよねぇ」

とさらっととんでもないことを言う二人

ロミオ「…そうかよ….」

ロミオは少しもやっとはしたが自分のやり方を否定しなかったrecover braveの人間に自分が否定することも納得がいかないので押し黙るのだったり

ナック「よし、じゃあ肺についてはまたオークション付近になったらあらためて作戦をさてるとして。

とりあえずここまでの報酬だね。」

ロミオ「！悪い俺。今みんなに払える金ない！」

とロミオは謝る。

シュシュ「あははっ…！仲間から報酬取らないよ！

依頼じゃなくてお互いの報復に協力するっていう利害の一致でやってるもん。

ここでの報酬っていうのは誰かの報復ついでにナックが稼いだお金のこと。」

とシュシュを含めて皆が笑う

ホーミー「お前ほんとーに真面目だなっ！」

ロミオ「なっ！悪かったな……」

ナック「いや、いいことさ。

報酬はその時の報復の仕方によって稼ぎ方も変わるから額は不安定なんだけれどね。

今回はあの闇金に恨みを持ってる人間が複数いてね。

闇金を懲らしめたら賞金を払うって団体で裏サイトで活動しててね。それを利用させてもらったんだ。

賞金の額は300万そこまで多くないがね。

後日、私の口座に振り込まれるから

先に私のポケットマネーで建て替えておくよ。

報酬は基本的に活躍度云々は省いて人数分で割って渡してる。今回は一人37万5千円だね。」とみんなににお金の入った茶色い封筒を渡す。

ロミオ「俺にもか？？……

あれ？これ俺含め8人で割ってナック以外の8人がもらってるってことはナックのは？」

と今回のことについては自分まで報酬をもらえると思っていなかったロミオは眉間に皺を寄せる。

ナック「私はrecover brave統括者だからね。

報酬をもらう側じゃなく渡す側さ。

心配せずともお金を稼ぐのは得意だから困ってはないよ。」

とナックは笑う。

シュシュ「事実。お金を稼ぐことと人を適材適所で使うことに関してはナックの右に出るものは少なくともこの中にはいないよ。

常に投資だの株だのしてるし。失敗したところ見たことないもん、

あと、いつも作戦を立てるのはナックだからね。

まさに統括者にふさわしい。

ってね。お金もらえるものは貰っときな。」

とシュシュは付け足した。

ロミオ「あ、ありがとうございます。」

とロミオは受け取った。

ホーミー「あ！忘れてた！悪いロミオ！一個だけ確認してもらいたいんだけど！」

急に大きな声を出すホーミー

ロミオ「お、おう？」

ホーミー「お前の死亡届！名前とかその他諸々間違ってないか確認してくれるか？？」

ロミオ「は？？」

目の前に出された自身の本名の書かれた死亡届を見てロミオを間抜けな声を上げた。

シュシュ「あ〜……

ほら、違法とはいえ肺を取られたのは事実だし。

その辺の違法臓器売買の書類は警察が持ってるから証拠はあるし。

その悪辣な環境で手術を受けて肺を取られたはずのロミオが死んでないのはおかしいし。

生きてる理由を説明するとなると私たちのことが世間様にバレちゃうから。

私たちも別に人に真っ向から自慢できるような組織じゃないしさ？

必然的に書類上死んでもらわないといけないんだよ。

ちなみにここにいるゼーインそーなんだけどさ。」

とシュシュは説明するが

ロミオ「…」

ロミオは心ここに在らずという感じだった。