Let's talk
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ナック「それでは確実昨日からの収穫と今日できることについて」
ホーミー「はいはーい!じゃあ俺から!
ロミオに借金なすりつけた先輩が見つかったぞ!!
昨日連絡して。ちょーっとおどして今日、正午に〇〇公園に呼び出した。」
カナリア「あら?じゃあアタシとシシーはロミオの護衛だから公園に着いていくわね?」
シシー「……」
シシーも頷く
シュシュ「じゃあ私とホーリーからの報告ね!
例の闇金の事務所に夜中にちょっとお邪魔してちょっと見学してたら違法臓器売買の書類の他にも脱税の証拠とか
麻薬もあったから書類借りてあと全部写メらせてもらった〜
今日はそれを警察に持っていく。ホーリーがだけど。」
ホーリー「は、はい。こっそり持っていってきます!」
ロクロー「最後にロミオさんの肺についてなのですが。ナックの予想通り
それらしきものが三件ほど医療関連の闇オークションで出品される噂が。」
テルテン「だけど今取り返すのはどれもむりねぇ。
すぐに見つかったおかげで
今あるの場所は
厳重に冷却保存されてオークション当日まで入れておける専用の冷凍金庫。
あそこは流石に人間は潜入できないわ。
狙うならオークションに出されてる時だけどぉ
一番早くて1ヶ月先」
ロミオ「たった1日で…全部やったのか??
肺の在処まで…」
シュシュ「うん!ロミオがすぐに助けを求めてくれたおかげだよ!
助けを求めるのが遅くなれば遅くなるほど
できることは限られてくる。
臓器もいろんなところを経由したり
期間空けば開くほどどの臓器がって候補も多くなっちゃう。
ひどい時は見つからない。最悪誰かの手に入った後なんてこともある。
私なんてもう五年も見つかってないからね。」
とシュシュは笑う。
ロクロー「まぁ、今回は臓器見つけるの早すぎて今はまだ手の出せないところにあるのが歯痒いですが。
オークションにこうは全て出ることがわかってるのであれば少し待てば戻ってきますよ」
とロクローは笑う
ナック「ふむ。皆ご苦労。では引き続き頼むよ。」
とナックそういい全員が返事をした。
ナック「あ、それとロミオ。先輩と話すのはいいんだけれどね。我々のこと誰は伏せてもらえるかい?」
ロミオ「あぁ、わかってる。」
______________________________
ロミオ「………」
ロミオは正午に丁度に〇〇公園に佇む。
周りから見づらいこの公園は少し不気味で子供も寄りつかない。
見えない場所でカナリアとシシーが護衛をする。
そこに一人の男が
牧田「……よ、よぉ」
と気まずそうに現れた。
ロミオを本当に来ると思っていなかったとか驚いて言葉が出ない
この男こそ、闇金に借金をした張本人。
ロミオの先輩である牧田だ。
ロミオ「……先輩……。
俺、先輩が姿くらませてから。あの闇金の奴らに狙われて……
……結構ひどい目に遭った。
…それこそ死ぬ寸前だった。」
牧田「っ!!べ、別に今は生きてるからいいだろ!?」
と牧田は声を荒げる。
牧田「だ、だいたいお前が保証人になることを承諾したんだぞ!?
こうなることだってあるって普通考えるだろ!!」
と牧田はあくまでロミオを非難する
ロミオ「…そうだな。保証人になることは
俺が承諾したから死にかけたのも俺の自業自得だ。
俺は普通の学生だから金もねーしあんたに貸してやれなかった。
そして、その結果あんたが闇金に金を借りにいくって言った時もちゃんと止めてられなかった。
それは俺の甘さが招いたことだ。
だから今回のことはお互い水に長そう。
あの闇金は時期に警察に捕まるらしい。
だからあんたは金輪際もうこんなことしないでくれ。」
牧田「っ!!なんなんだよ!!テメェだけ余裕ぶっていい人間ぶりやがって!!!
……っ!言われなくても…!もうやらねぇよ……悪かった。」
と牧田はそういうと足早に去ってしまった。
ロミオ「……」
ロミオは牧田の去った方向をずっと見つめていた。
カナリア「あなた、お人よしがすぎるわよ?
あーんな。やな男1発ぶん殴ってもいいくらいだわ。」
カナリアとシシーが物陰から出てくる。
ロミオ「……あの人、俺が会った時はあんなじゃなかったんだ。
俺が入学したての頃に困ってたら助けてくれて……すげー優しい先輩でさ。
でもここ数ヶ月。あの先輩は悪い友達とつるむようになった。
そいつは先輩の父親の会社の社長の息子とかで
その息子と仲良くなるために。
俺は何度かつるむのを止めたけど…そのうち拒絶させるようになって。
そうこうしてるうちに先輩はだんだん変わっていった。
無理に性格も変えてるっつーか。
無理やり合わせてる感じがあって。
それに比例するみたく金遣いもあっという間に荒くなって……」
とロミオは遠い目をした。
カナリア「……そう。悪かったわね、何も知らずに好き勝手言って…
でもだからって彼があなたにしたことは…話し合いで許していいようなことじゃないと思うんだけど…」
ロミオ「いや、案外あの人には殴り合いよりもこれが一番効く
……これでいいんだ。
何か悪いことをしたら
しかるべき罰を受けてそして赦しを得る。
今回のことでいえば
闇金のやっていたことは警察に捕まって刑期を全うするという罰を受けることで赦しを得る。
先輩は一度あの人が逃げた俺と向き合うという罰そしてこれからは2度とこんなことをしないと誓い赦しを得る。
そして俺はどんな危険を冒してでも自分のやらかしたこと全てを解決するという罰それをこなして許しを得る。
…まぁ。最初は助けてくれたあんたらに協力するって感じだっが
逆に俺があんたらを巻き込んじまった感じでもあるのは、すまん。」
カナリア「まぁ、本人があれを然るべき罰だっていうんならいいわよ、
それにしても報復の方法聞いた時は
顔と体格がいいだけのへっぴり越しのお坊ちゃんかと思ったけれど芯がしっかりしてるじゃない♡
気に入ったわ♡」
ロミオ「嬉しくねぇ見直され方だな。」
シシー「………」
シシーはそんな二人にそろそろ帰ろうと身振り手振りで伝えるのだった。
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