最終話、結局、俺の苦労は続きそうです。
「翔也くん、君に言いたい事があるのだけどそれは分かっているわよね」
こちらとしてはいいえ、わかりませんと答えると学園長は頭を抱えながら話を再開させた。
「相変わらずに良いことをしてくれるとそれと同じぐらいに悪い事をしてくれるとして貴方の処分に非常に困っているのですよ」
おそらくこの世界において男なのにここまで言われるのは俺だけなのであろうなと感じながら聞いていた。
俺は噂が広まった事もあり色んな女子からアプローチをされて出来る限りに答えてクラスメイトを全員、まさかの妊娠をさせてしまうとは前代未聞な事であり、この世界においてはとても素晴らしいと言えた。
しかし、同時にこの学園にいた男子生徒が全員、俺が寝取られたとか調教されたとか言って皆が逃げて他の学園に転校して今ではこの学園にいる男生徒は俺だけになってしまったのだ。
それは学園からしてみれば最も受けたくない不名誉であり俺を何とか処分をしたいけど最後の男でもありここまで女性に対して積極的にしてくれるとして退学処分をするわけには行かなかった。
その為に学園長は頭を必死に抱えながら答えを出すのであった。
「翔也くん!君には今以上に女性に対して積極的に付き合ってもらいます。それを約束してくださるならこの学園を無事に卒業する事を認めます!!宜しいですね、翔也くん」
かなり斜めの答えたがきたなと思って聞いていた。それは了解したというよりも卒業するにはそれしか選択肢がないのと言うのが正しいかな。
まさか、こんな形になると思いもしなかったな。
でも姫王子だと馬鹿にしてきた者たちを全員、見事に雌落ちをさせたのはなかなかに面白かったが最後ら辺になるとクラス替えと言うものが待ち受けている現実に耐えきれなくなり絶望をしているクラスメイトが多くいたなと思いだしていた。
まあ、仲良くなった美少女と分かれるかもしれないと思ったら間違いなく絶望して生きる希望を失うかもしれないから気持ちは正直に言って気持ちは分かるけど。
そんな事を考えながら俺は今日も生きている。
この後に何が待ち受けているのか、それは俺にも分からないがこんな世界でも俺は頑張って生きていこうと思っている。
それに頑張れば思っている以上に楽しめる世界でもあるから・・・エンドオブデスティニーもそうだし近いうちに英雄大戦と言う歴史上の人物たちを集めてデッキを作り部隊を動かしていくゲームも始まるしこんな所で諦めるのには早すぎるから。
それにこれから産まれてくる子供たちのためにも頑張らないとな。
そう思いながら俺は今日もこんな変な世界で生きて行くのだった。
姫王子の受難〜貞操逆転の世界なら彼女が作れると思っていたのに作れず更に作らないと退学処分をさせられるのですけど!?〜 人中の蝮 @atkeda
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