不倫相手は幼なじみの妖精さん

あらすじ
　聡はテーマパークで妖精さんと出会う。だが娘のありさには姿が見えない。
　流光と名付けられた妖精さんは、不思議な力で、聡に空を飛ばせたり宝くじを当たりにしたりする。思いつく限りの贅沢をする聡。芸術もスポーツも流光のおかげで思いのままだ。
　だが、すべてやめて引きこもる。自分の力によるのでなければ喜びを感じないからだ。
　ある日聡は、夏なのにトレンチコートを着た一段に取り囲まれる。聡の活躍が気に入らない黒木をリーダーとする刑事たちだ。聡は空を飛んで黒木の手から逃れる。
　聡は、流光は幼い日にともに遊んだ幼なじみだったことを思い出す。再会したのは、まだ草原だった頃に二人が出会った場所だった。
　繁華街で元上司の部長に出くわした。流光を貸せという。流光は物ではないのだから人格は尊重するべ…続きを読む