ダンスde天下無双
口羽龍
ダンスde天下無双
健治が目を覚ますと、そこは体育館の控室だ。それまで何をしていたのか、全くわからない。ただ、起きたらそこは控室という感じだった。
健治は目をこすっている。まだ眠たいのだ。あまり眠れていない。何時に寝たのかは覚えていない。
「あれっ、ここは?」
健治は首をかしげた。まだ今の状況が理解できない。
突然、男がやって来た。その男は、タキシードを着ている。何か、イベントがやっているんだろうか? 全くわからない。
「次、君の番だぞ!」
「えっ!?」
健治は驚いた。番って、何の番なの? 全く理解できない。呆然としている。
「ダンス大会だよ!」
ダンス大会? そんな予定、あったかな? 健治はそんなイベント、全く聞いた記憶がない。夢で見てるんじゃないだろうか?
「わ、わかった・・・」
だが、受け止めて頑張らなければならない。健治は立ち上がり、ステージに向かった。ステージに近づくたびに、歓声が大きくなっていく。どうやらステージには多くの人がいるようだ。そう感じると、頑張らなければと思えてくる。健治は気合が入った。
「続きまして、エントリーナンバー8番、七尾健治くん」
「は、はい・・・」
そして、健治はステージに立った。ステージには多くの人がいる。今日はダンス大会だと知って、ここに来たんだろう。その中には、スカウトもいるんだろうか? そう思うと、かっこいい所を見せないと。
健治は踊り始めた。だが、全く練習などしていない。適当に踊っていた。だが、不思議と会場は盛り上がっている。適当に踊っているだけなのに、どうしてこんなに盛り上がっているんだろうか? まさか、自分の腕がいいんだろうか?
そして、健治は踊り終わった。すると、大きな歓声が聞こえる。まさか、みんなが絶賛していた? 健治はアワアワしている。
と、そこにタキシードの男がやって来た。何事だろう。
「すごい! 君は天才だ! 優勝だ!」
健治は最初、驚いたが、優勝だと知って、驚いた。まさか、これが最後の演技者だったとは。それにしても、適当に踊っただけで優勝だとは、何事だろう。このまま自分は、ダンスの世界で天下無双するんじゃないかと思った。
「よっしゃー! 天下無双!」
だが、次の瞬間、タキシードの男の表情が変わった。今さっきの喜んでいる表情とは正反対だ。
「・・・、てのは嘘! 不合格!」
「そ、そんな・・・」
健治は呆然となった。まさか、こんな事になるとは。
「起きろ!」
健治は目を覚ました。どうやら布団にうずくまって眠っていたようだ。やっぱり夢だったようだ。ダンス大会で優勝なんて、夢物語だろうな。
「あれっ、朝・・・。夢だったのか・・・」
「遅刻だぞ!」
横には母がいる。どうやら母が起こしたようだ。眠たい目をこすり、健治は時計を見た。すると、朝活が始まるまであと10分だ。もう間に合わない。早く中学校に行かないと。健治は焦っていた。
「やっべ! 遅刻だ!」
健治は急いで支度をして、中学校に向かった。健治は急いでいた。遅刻確定だが、今日も学校に行かないと。みんなが待っている。
約30分後、健治は中学校にやって来た。中学校は静かだ。すでに朝活を終えて、次の授業を行っているようだ。それとも、授業が始まる前だろうか?
健治は教室に入った。そこには生徒と数学の先生がいる。先生は遅刻した健治を見て、にらみつけた。
「七尾! 今日も遅刻か!」
「ごめんなさい・・・」
健治は頭を下げた。だが、先生は許さないようだ。
「そこに立っとれ!」
結局、この授業中、健治は先生の横に立たされる事になった。夢から覚めたら、こんな最悪な事が待っているとは。
ダンスde天下無双 口羽龍 @ryo_kuchiba
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