そうですねこれは……
多感で素直になれない男女の、あまずぱーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーい気持ちがうんと詰まった物語ですね。
何せ、周りのクラスメートの目がきなる年頃なもんで、
主人公は体育祭を欠席したいと思ってます。
理由の一つは、ダサいデザインのTシャツ。
もう一つは……。
最後に全校生徒で踊るココブチカです。
ココブチカご存じですかね?
ご存じない方は、『テトリスの時かかってる曲』といえばイメージが湧くでしょうか。
それに、幼馴染の結衣ちゃんと踊る約束でもしたのかな?
それとも、空気的なし崩し的に、そうなる流れになっちゃったのだろうか?
多分後者ですかね。
君とあいつは幼馴染だから一緒にー って周りから、言われたり揶揄われたりしたのでしょうな。
さて、主人公と、結衣ちゃんの本音は……?
という物語にございます。
ぜひ、ご一読を。
そして、一曲お送りいたします。
坂本九で、「ジェンカ」
これは、あるラブコメの「決定的な一場面」を見事に活写した物語でした。
主人公は毎朝起こしに来る幼馴染と対面する。
でも、彼女のことをあえて突き放すようなことを告げ、モヤモヤとした感情を抱えながら布団を被ろうとする。
あえて彼女が親友とくっつくように仕向けようとし、そのことで彼女の心をかき乱すことになる。
そして、その結果は……。
このド直球なラブコメ感。読んでいて安心するし、幸せな気持ちにもなります。
ずっと傍にいてくれる幼馴染の女の子。そして悪態をつきつつも自分のことを気にかけてくれる親友。
最高かよ、と思いたくなるシチュエーション。こんな人間関係欲しい、と思わされること必至でした。
この「ターニング・ポイント」を越えたことで、きっとこの二人の物語はこれから一気に進んでいくことなのでしょう。ラブコメにおけるとても重要な一イベントを濃縮して見られたようなお得感がありました。