9回も同じ夢を見るだなんて…なにか良くないことが(ry

ユーラ@KKG&猫部

9って数字は「苦」を連想させるから不k(ry


あの夢を見たのは、これで9回目だった。






朝の静かな兵舎、起床ラッパすらまだまだ鳴る時間でないため、兵士達は貴重な休息をしっかりと享受していた……


彼の叫び声が響くまでは。



「……どっわぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!?ハッ!夢か!?」


そう言って飛び起きたのはこの兵舎の部隊を率いる隊長である。


「……またですか隊長……いい加減に…!」


「ここ1週間毎日毎日叫んで飛び起きないでくださいよ…!まだ起床時間まで1時間以上あるんですよ!?」


「いやだって!なんかよくわかんない暗闇の中に鎖でがんじがらめにされた女が居て、だんだん視点が近づいていったと思ったら急に崩れ落ちて、そっからさらに中からなんかこう、形容し難い化け物が飛び出してきたら誰だって叫ぶダルォ!?」


「隊長…うるさい…」


「絶対それ、隊長が最近ハマってるホラゲのせいですよね…」


部下達の苦言にも聞く耳を持たず、隊長(笑)は続ける。


「おまけにそんな夢を9回連続で見てしまったんだ、古来から9は「苦」を連想させるとして不吉な数字とされてきたんだぞ…!?」


「いつの時代の話ですかそれは…それにそう言った意味で数字を捉えるなら9には「究極」や「久」に通じるとして縁起のいい数字とも言われてたんです。なんでわざわざネガティブな捉え方をするんですか…」


「いやだがな!どっちにしろ9回も連続で同じ夢を見るなんて普通じゃない!これは何か良くないことが起きるに決まっt「だぁーっ!分かりましたから今はとにかく寝てください!他の隊員にも迷惑でしょう!?」…うっ、分かった…」


部下に怒鳴られ、渋々隊長はベッドの中に入り直した。


そして開いた掌を眺めながら、物思いに耽る。


(あぁ、分かってるさ。確かに今の時代、不吉だのなんだの言ったところで信じてもらえるわけもないし、本当に良くないことが起こったとしてもほぼ100%偶然だ。だが、俺があの夢を9回見たのは間違いないし、本当に偶然で9回も同じ夢を見るか?)


(それにホラゲが原因とか言われたが、俺があのホラゲを買ったのはだ。なら最初の一回は、。)




















───数千年間、誰も立ち入ったことのない、この世界の何処か。



そこにその存在はいた。



無限にも思える時間の中、ソレはただ足掻いて



自身を封印していた鎖は、



いつか必ず、大切なモノのかたきを討つために。



ソレは、ただひたすらに、解き放たれる時を待っている─────


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

9回も同じ夢を見るだなんて…なにか良くないことが(ry ユーラ@KKG&猫部 @yula0628

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ