悪夢かよき夢か それとも???
妖怪老人びーる男
第1話 幼き頃に 見た夢は 大金持ち yaro!
あの夢を見たのは、これで9回目だった。今日3月15日、窓の外は菜種梅雨にでもなったのか、未明から雨がシトシトとどんよりとした空から落ちてきて、ほのかに明るくなってからは予報通りに風まで強くなってきたように感じる。もしかするといわくつきの夢は10回以上かもしれない。齢を重ね俺の記憶力も相当落ちてきている。
こんな天気じゃ外仕事を専門にしている連中はやる気も起こらないし作業もさばけるわけもなく、俺自身、今までの人生で半分は似たような仕事に携わっていたので、本当に嫌になっていた。毎年暮れの慌ただしさから新年を迎えるたびに全世界がお祝いムードの中で、土木関係の現場監督さんたちは迫りくる年度末工事の工程管理と、会社の決算に影響する採算予想で、身も心もストレス100%だった。
夢を見ていた季節をはっきりとは覚えていないのでわからんけど、今時分、春間近のころに、心身に充満していたストレスのせいで見ていたのかもしれん。
ここは何処だろう?家の裏山にしてはなんだかジメジメしていてちょっと違っているようで、さっきからず~と額に汗が浮かんでいる。だいたいが2,3人でいつも行動しているのに、この時ばかりは見渡す限り何もおらず、ただただ鬱蒼とした樹木や灌木の間をトボトボと当てもなく歩いていた。
どれくらい時間が経過したかわからんけど、何も飲み食いしていないのに用を足したくなってしまい、藪で目隠しになっていそうな所でズボンのチャックを下ろそうとしたら、突然何かに背中を押されてそのまま頭から藪に突っ込んでしまった。気づいたら身体の周りには細長いぬめぬめした生き物が其処らじゅうで動いており、擦り傷と泥が付いた顔のそばにもトカゲらしきものやムカデなどが這いずりまわっていた。何が起きたのかわからず無我夢中で手足をばたつかせ、生きた心地もなく思わず失禁し気絶したような・・・🤪🥴😅
・・・みたいな場面で目が覚めて、暖かい布団をめくってみると~、幸いにも失禁はしていないものの背中と両手にやや冷や汗が出ていたのである。毎回、何故かだいたいが黒蛇くんがメインでプラスの百足にゲジゲジ、ヤモリ、トカゲなどなどで地面にみっしりと折り重なってて、足のやり場もないほど集合してる状況が殆んどの夢。
現実の話としては、まだ小さかった小学生のころ、夏休みの夜にたびたび同じ部落の子供たち6,7人で集まり楽しく花火をしていたのだが、終わってしまったあとに残念な気持ちで草むらの細い畦道を帰ってると、片方の足の甲の上を何かヌルヌルと這っていったことがある。当時、夏のこどもの履物と言えば、裸足にサンダルが当たり前だったので、足とはいっても何とも言えない生コンニャクみたいな感触だった。
また、当時のマンガで楳図かずおさんが世に送り出した「へび女」なる作品があり、その変身したときのビジュアルがこれまた何とも言えない画であったので、子供心に恐ろしく感じていた。
単純に夢判断では、”欲求不満”?みたいな事が書いてあったが、それとは別に”金運上昇”とか”大金持ちになる”などバラバラだったので、ある意味都合の良い方を選んでお金の方を良しとしていたのを思い出す。
東森シゲル、ごくごく普通の人生を送り古希チョイ手前でも、大金持ちにはなっていないのは確かである。😄🙄
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