話の構造は至ってシンプル。
ネタバレでもないと思うので述べてしまうと、
酒場に甘露薫というお酒? を持ち込んだ客に、
酒場の女将が甘露薫が何か? を説明するという話。
それは、人間が楽しむための酒ではなく、
妖精のためのお酒だった。
この発想は無かった……。
それでまた食い方が独特なのだ。
煮たり焼いたりとかではなく、そのまま首をへし折って、中の内臓を啜るんだそうだ。
まず最初に思い出したのは、キビヤックだったけど、あれは肛門から吸い込むし、
と思ってたら、もっといい例えを思いついた。
あれだ。チューペット。
凍らせた甘い汁を、中央でパキンとわって、チューチュー啜るやつ。
食用としての妖精、という発想もさることながら、
酒場の女将にそれを語らせるという手法が物語の不気味さを引き立てている。
引き込まれます! ご一読を!!