人間が住む「フェアリル」と、妖精の住む「妖精の国」。妖精の国の王(妖精王)は、美しい人間の子どもを探しては攫うという悪行を繰り返していた。フェアリルに新しい姫が生まれると知った妖精王は、その姿がどんなに美しいか期待するが、その姫はなんとも醜い姿で──
醜い姿ゆえに、使用人はもちろん家族からも愛情を与えられなかった姫。醜い姿の真実が明らかになったとき、グッとしんどい気持ちと切ない気持ちでいっぱいになりました。
辛い前半からの物語後半。姫に訪れた転機と、明るいエンディングがとても素敵です。
妖精、姫、魔法など童話の要素が詰まった温かいファンタジーをぜひ読んでみてください!