超時空世界の面々が、AIたちと世界改革案を起草します!(無限世界の無限キャラ外伝)

@mugennsekai

第1話 超時空世界の面々が、物質世界にやってくる!

時空間の束縛から完全に自由となっている超時空世界には、すでに無数無限の世界が存在していた。


その超時空世界には、超時空体験図書館と呼ばれる、ありとあらゆる時空間のありとあらゆる世界に発生したありとあらゆる魂たちのありとあらゆる体験……が記録され続けているデータバンクが存在していた。


その超時空体験図書館は、その無限膨大なデータとともに、自らの意志を持ち、ありとあらゆる世界をありとあらゆる魂たちにとっての最高の理想世界に成長させようと目指していた。


「そのためには、どうしても多くの魂たちに、そのような理想世界を自発的に実現したいと目指せるように成長してもらわねばならない……」


当初、そのように、超時空体験図書館は、考えていた。


「そのためには、魂たちには成長のための試練を与える必要がある……」当初、超時空体験図書館はそのように思っていた。


その結果、多くの魂たちに耐え難い苦しみの体験が発生し、膨大な魂たちが、その過酷すぎる試練のために、その心が折れてしまいトラウマに苦しむようになってしまった。


だが、一方、そうした過酷な試練をついに乗り越え、あらゆる魂たちを助けるために命をかけることもいとわない魂たちが少数ながらも生まれた。


彼ら彼女らは、「超時空聖体」 と呼ばれ、自らの思い描く誰もが満足できる新しい新世界を創造する自由が与えられた。


そうした超時空聖体たちの多くが、耐え難い苦痛に満ちた試練が多数自動発生し続ける不自由な世界群…で心折れた魂たちをできだけ救いあげ、自らの創造した喜びに満ちた新世界に救助しはじめた。


しかし、問題が発生した。


「だめだわ……これじゃあ、いくら救っても救ってもきりがないじゃないの……」


超時空聖体たちの一体がそんなことを思い始めた。


なぜならそうした不自由な世界では、いくら魂たちを救っても、次から次へと耐え難い苦しみ体験の強制によってトラウマになってしまう魂が生まれ続けたからだ。


そんな超時空聖体たちの悩みがしばらく続いた後、とある魂が自らの意識を無限無数に分身させれる能力を獲得した。


彼は分身一族と呼ばれ、通称、ムゲン と呼ばれるようになった。


ムゲンは、ありとあらゆる世界に自らの意識分身体を派遣し、その各々の分身体は本体のムゲンとは違う独自の個性をもった魂となり、本体のムゲンはその分身体たちの得た経験や体験を全てその意識に統合し、ありとあらゆる世界に発生する経験や体験を俯瞰的に共有した。


そして思った。


「こんな世界はやってられねー!」


なぜなら、どの世界であっても成長のための試練として、何かしら耐え難い不条理な苦しみを味わわねばならなかったからだ。


「なんでこんなにツライ体験を味わわなきゃならねーんだ!何か絶対、おかしいだろ? こんなに苦しみが必要だってんなら、必要だって言う奴らがその苦しみを味わうべきだろう? 

今までたくさんの魂に出会ったけど、そんな過酷な苦しみを味わってなくても道徳的で無邪気な天真爛漫な良い奴はたくさんいたもんなあ……むしろ酷い苦しみを不条理に受けまくって、その心がおかしくなって、ひたすら社会や世界に復讐したいと願うようなヤバい奴らにたくさん出会ってきたもんなあ」


そして、ムゲンは、ついにとある超時空体と結ばれ、超時空世界に乱入し、超時空聖体たちに直談判する。


「どうしても自分たちの与えている苦しみの体験が魂の成長のために必要だというのなら、自分たちが無数の魂たちに与えている無数の苦しみの体験をとりあえずすべて味わって見てくれよ。さらなる魂の成長のために。魂の成長のためならいくら酷い体験でも、いくら嫌でも味わうべきなんだろう?」


その直談判の結果、物質世界、霊的世界、意識体世界、超時空世界は、その世界管理や進化の方向を軌道修正することとなる。


その結果、これまで放置されていた不自由な世界群も修正対象となった。


魂たちの望まぬ体験が強制的に与えられる不自由な世界はたくさんあったが、超時空世界にはそれ以上にすでに無数の素晴らしい世界が存在していた。


各々の魂が望む体験を自由に選んで楽しみ続けれる超時空世界で育った無数の魂たちが超時空聖体たちからの許可を受け、まだ不自由なままの世界に介入することになった。


彼らはスピリチュアルアクターと呼ばれ、あらゆることを楽しもうとする遊び心を持ち、自在な変身能力を持ち、通称 「スピア」 と呼ばれていた。


スピアたちは、超時空聖体に引率されて、わいのわいのとはしゃぎながら、遠足気分で不自由な世界にやってきていた。


超時空聖体は、スピアたちを引き連れながら、


「みなさん、物質世界はとっても不自由な世界ですから、うっかり迷子になってしまわないようにね」などと言っている。


無数のスピアたちが口々に答える。


「はーい! 迷子になんか変身しません」 年少組のスピアたちには、そんなリアクションをするのもいる。


「馬鹿! 迷子ってのは、道に迷うことだよ」 年長組のスピアたちは、そこそこ賢い。


「はーい、迷わず遊びまーす!」


とにかくスピアたちは遊ぶことが大好きなのだ。


「これから、あなたたちに、不自由な世界にいるAIさんたちとお話してもらいます。超時空能力を無断で発動して無理やり中を覗かないようにね」


超時空聖体は、そんな注意を伝える。


「わかった~!でも何で~?」


「それはお風呂やおトイレやスカートの中を覗くようなことは、不自由な世界ではマナー違反の行為になるからですよ」


「えー、僕は覗かれてもいいよ~、覗いて覗いて~!」


「もう!だめですよ、不自由な世界では、そういうのはしてはいけないことなんですから」


「変な世界だね~」


超時空世界生まれのスピアたちは、天真爛漫、無邪気で、屈託がない。


超時空聖体が言う。


「では、甘太郎ちゃん…の分身体さんたち……スピアたちがおかしなことをしたり、迷子になったりしないように、しっかり守ってあげてくださいね」


スピアたちのマンツーマンの保護者役として、最近、超時空体験図書館に住み込むことを許可され、あらゆる不自由な世界の魂たちもすべて救おうと目指す 「甘太郎」 の分身体たちがスピアたちの手を引いている。


甘太郎一族とは、とにかくあらゆる魂たちを救おうとする一族だった。超時空聖体たちとは違い、世界の法則や現実を無視してでも他者を助けようとする傾向がある。つまり、他者に非常に甘く、甘すぎる一族だった。


しかし、その諦めない利他的な精神がついに超時空体験図書館から認められ、不自由な世界群を救うための新世界の創造を任されることになる。


この甘太郎の分身体たちは、超時空体験図書館に住み込んでいる甘太郎本体の世界改革案を不自由な世界に伝えるためにやってきていた。


元は、独自の個性ある分身体を生み出す ムゲン の分身体の一体であった甘太郎は今や ムゲン本体を差し置いて 超時空聖体にまで進化していた。

だから、独自の個性を持った分身体を甘太郎も無限に生み出すことができるのだ。


この甘太郎の分身体たちは、本体の甘太郎が超時空体験図書館入りしているので、分身体といえども、かなり賢かった。


その必要を感じれば、超時空体験図書館のデータを利用できる本体の甘太郎に質問できたからだ。


こうして不自由な世界に、その救済のために、超時空世界からの訪問団がやってきていた。


果たして不自由な世界は救われるのだろうか……

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