第2話:この平和ボケしてる日本で?
この宇宙にはいろんな異世界が散らばっていりことは分かっている。
その中にはいろんな種族がそれぞれの文明の社会で暮らしている。
そして僕の高校に異次元界からひとりの女の子が転校してきた。
僕はその子とその子が転校してきたその日に友達になった。
その子の名前は「七色マンピー」って言う。
とっても可愛い女の子・・・そこ大事。
マンピーのことが気になってその晩、眠れないまま次の朝、僕は電車で高校に
通学最中だった・・・するといきなり電車が急停止したんだ。
頭に浮かんだのは踏切事故かなにか?
そのままじゃ窓から状況を確認することもできなかったから僕は無理やり電車の
窓から外にでた。
他の客の何人かも、なにごとかと僕の後から外に出てきた。
そしたら踏切事故じゃなくて何かが電車の走行を邪魔したみたいだ。
周りをキョロキョロしてる僕の目に入ったのは電車の上でうごめく影・・・宙に
浮くふたりの人物が目に入った。
「え?・・・なに?人が宙に浮いてる?・・・ありえないけど・・・」
「あんなところで何やってんだ?」
空中にはふたりの人物がいて一人は頭の禿げたおっさんで、もう一人は女の子?に
見えた。
すると禿げたおっさんが手から何か光を放射をして女の子を攻撃した。
女の子はそれを避けると、めちゃ長いムチみたいなものを振り回してで応戦して
いた。
なんかSMの女王様みたいだ。
まるでヒーローモノの特撮映画でも見てるのかなって思うような?
普段、絶対見ないだろうって光景に僕は唖然とするばかり・・・。
この平和ボケしてる日本で、あの人たちはなんで戦ってるのかな?
戦いはさらに激しくなって、おっさんの方が女の子に押されていた。
でも女の子のほうも手傷を負ってるようで肩で息をしていた。
すると禿げたおっさんが攻撃をストップした女の子のスキをついて体を竜巻
みたいにグルグル回すとその場から消え去った。
もう少しのところで倒せたかもしれない禿げたおっさんに逃げられた女の子は
ちょうど僕がいるあたりにゆっくり降りてきた。
降りて来てる女の子を見て僕はハッとなった。
「え?もしかして七色マンピーちゃん?」
激しく戦ったせいで、もう長く飛ぶ力も残っていないんだろう。
「やっほ、空くん・・・あ〜負けちゃうかと思った」
「あの、マンピーちゃん・・・君、大丈夫・・・腕から血が出てるけど」
「早く手当しなきゃ」
「救急車呼んだ方がいいよ・・・病院へ行った方がよかない?」
「あ、ごめんね、みなさんに迷惑かけちゃったみたいで」
「だけど大袈裟にしたくはないの」
「今の戦い、見られたのはしょうがないけど見たことを人に言いふらさないで
欲しいの」
「公に知られたら大変なパニックになるからね・・・いい?」
「この情報社会だよ・・・秘密になんたできっこないでしょ?」
「あれだけ激しくやったら、いっぱい写メ撮られてるよ」
「すぐにネットに拡散されるよ?」
他の乗客はなにごとかと見ていたけど、触らぬ神にと思ったのか誰も声を
かけてくる人はいなかった。
「って言うか・・・マンピーちゃん登校前になにやってんの?」
「って言うか怪我の手当てしないと・・・」
「だけど僕、これから学校なんだけど・・・え?どうすりゃいいんだよ」
「私はここで言うところの病院とか警察とか個人的情報を開示しなくちゃ
いけないようなところには行きたくないの」
「お願い・・・私をあなたの家に連れてって空くん」
怪我を負ってるこの子を放ってはおけないし・・・だけど病院はイヤだって
言うし・・・僕には学校があるし。
「まあ、君を放ったまま学校へはいけないよね」
「マンピーちゃん、いつもあんな危険なことやってんの?」
「しょっちゅうやってるよ」
「あの頭の禿げたおっさん、何者?」
「私のお父さん」
「は?・・・お父さん?」
「お父さんって・・・なんでお父さんとあんな激しいバトルやっちゃってるの?」
「親子ゲンカ・・・普通だよ・・・あの親父人間界にやって来た途端、早速博打に
手を出しやがって、ボケが!!」
「言葉遣いが汚いよマンピーちゃん」
「あ、ごめん、あはは」
多分僕は相手がマンピーちゃんじゃなかったら構わないでそのまま学校へ行って
たと思うわけで・・・相手が彼女とあっては彼氏候補として放ってなんかおけ
ない。
って訳で、僕は学校を率先してサボるとマンピーちゃんを僕の家に連れて帰った。
つづく。
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