七色マンピー。〜悪いけど私、悪魔だから〜
猫の尻尾
第1話:転校生。
俺のクラスにひとりの女子が転校してきた。
担任がその子をクラスのみんなに紹介した。
「え〜今から転校生を紹介する」
「エロエロ
「マンピーです・・・異次元から転校してきた七色マンピーです、どうぞよろしく」
って彼女クラスのみんなに頭を下げた。
「あ、そう言うことだから、みんな仲良くしてあげてください」
「じゃ〜君の席は・・・え〜青井の前」
げげっ、僕の前じゃん。
あ、申し遅れたけど、僕「
日本男子17歳・・・オタク、たって今オタクじゃないやつなんかいないだろ?
七色マンピーって名乗った女子は俺の前の席になった。
異次元?って。
異次元から人間界にやって来てこの学校に転入して来たって訳?
しかも七色マンピーってのが名前?・・・変わってるな〜。
見た目からして人間っぽくない、髪は紫だし制服とか着てなくて、上半身は
チューブトップ、下半身はハーレムパンツみたいのを履いていた。
そうディズニーの映画「アラジン」に出て来るジャスミンみたいな格好?
って言えば分かるかな?
異次元の女の子なんて、滅多にお目にかかれるもんじゃない・・・僕は一目で
その子に惹かれた。
まあ、時々異次元から、未知の人が人間界にやって来ることもあるみたいだけどね。
人間界に引っ越してきたってことはきっとなにか訳があるんだろうな。
じゃなきゃ自分の国にいたほうがいいもんね。
だけどなにが驚きかって言うと七色マンピーはめっちゃ可愛いんだ、ションベン
チビるくらい可愛い。
でも、まあ異次元の女の子なんて未知の存在にはなるべく関わらないほうが身の
ためかも。
どんな災難に見舞われるかもしれないし・・・。
呪われても嫌だし魂取られても嫌だし暴力的かもしれないし、ツンデレかも
しれないし、あざとい女かもしれないじゃん。
だけど、僕はマンピーのことが気になってしょうがなかった。
で、マンピーが僕の前の席まで来た時、僕に向かって微笑みかけた。
お〜〜〜〜〜笑った・・・可愛ゆす、ヤバいションベンちびる。
無視、無視、無視、シカト、シカト、シカト、って思ったんだけど、そんなこと
できないし・・・彼女は僕に向かって
「よろしくお願いします」って言ったんだ。
そりゃもうお友達になってもらうしかないだろ?・・・で続きがある。
「お名前、教えて?」
「あ、僕「
名前、答えちゃったよ・・・おまけに名前を漢字で書いたメモまでマンピーに
渡しちゃったし・・・。
「青井・・・空?」
「じゃ〜今日から、あなたのことは空くんって呼んでいい?」
「あ、はいどうぞ・・・みんなそう呼んでますし」
「私のことマンピーって呼び捨てでいいからね、よろしく空くん」
なに?このフレンドリーで優しげな態度・・・そんなに僕に気持ち許していいの?
マンピーちゃん・・・。
僕だって僕だってその気になっちゃうよ。
「私、転校して来たばっかでお友達いないの、空くんお友達になってくれる?」
「え?あ、友達くらいならいくらでも・・・僕なんかでよかったら」
「最初のお友達は空くんがいい」
「最初はお友達からね、でもっと親しくなったらぁ・・・」
「ん?親しくなったら?」
「絶交とかしない限り彼氏、彼女って関係になれるといいね、空くん」
「え・・・本気で言ってる?・・・そんなに簡単に彼氏だとか彼女だとかって
言っていいの?」
なもんだから、その夜はマンピーちゃんのことばかり考えて一睡もできなかった。
つづく。
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