こうへん
おばあちゃんから伝説のがま口財布を継承したももちゃん。そのがま口財布はなんと、
おばあちゃんのおそうしきは、
せいだいにおこなわれました。
おばあちゃんのいなくなったいま、
ももちゃんが、
けいしょうしゃとしてのしめいをはたそうとします。
きょうはおうちで、
あさからずーっとおとなしくしています。
でんせつのがまぐちざいふと、
にらめっこです。
(((((だがしかし、ついに沈黙は破られた)))))
「おかね、でろ!」
ももちゃんは、でんせつのがまぐちざいふにむかって、めいれいしました。
するとがまぐちからは、すけべがおのおじさんがかかれたこうがくしへいが、やまのようにたくさん、あふれでてきました。
🍑👛
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💴💴💴💴
💴💴💴💴💴💴💴
「うおー! すげー! わー! おかねまみれ!」
ももちゃんは、おおよろこび。
するとそこへ、ままがやってきました。
「ちょっとももちゃん! なぁに、これ!?」
びっくりまま。
「すごいでしょ! これがおかねまみれにしてくれたの!」
ももちゃんは、でんせつのがまぐちざいふを、じまんげにひろうします。
ままは、でんせつのがまぐちざいふをみるとすぐに、ももちゃんからとりあげようとします。
「そんなもの、ほいくえんじがもってたら、あぶないわ。だから、ままがあずかっておくわ」
でんせつのがまぐちざいふにてをのばす、まま。
しかし、ももちゃんは、ひょいとかわします。
「やだもん!」
ももちゃんは、とんでいます。
せなかのつばさが、またはえています。
ももちゃんは、おかねをふきだしつづけるでんせつのがまぐちざいふをもったまま、おうちのそとへ、とんでいきます。
「ちょっとももちゃん、まちなさい!」
ももちゃんは、いえでしてしまいました。
ももちゃんは、ばさばさとはばたきながら、でんせつのがまぐちざいふから、おかねをばらまきます。
「わー! おかね! おかね! みなさんおかねをどーぞ!」
ももちゃんは、みちゆくひとびとに、おかねをくばります。
「やったあ! りんじぼーなすだ!」
「なにかおっかなー!」
「ばらまきさいこう!」
ひとびとは、おかねがたくさんてにはいって、おおよろこび。
いっぽう……
にちぎんていけいの、しへいりさいくるこうじょうでは、
こしさいだんきに、いへんがおこっていました。
「おかしいな。きょうは、こしへいさいだんきから、かみくずがまったくでてこない」
こうじょうのひとは、ふしぎそうに、こしへいさいだんきのあちこちをかくにんします。
いつもなら、こうがくしへいが、そうめんみたいにばらばらになって、こしへいさいだんきから、でてくるのです。
でも、きょうは、まったくでてきません。
「おいみんなたいへんだ! とうにゅうぐちをみろ! こしへいが、どこかにきえていくぞ!」
なんと、
こしへいさいだんきのしへいをいれるところには、
さっきまではなかった、
うずしおのようなぐるぐるのうずまきがありました。
そう。
わーむほーるです。
わーむほーるが、ももちゃんのでんせつのがまぐちざいふへと、つながっているのでした。
おかねは、りさいくるこうじょうから、もういちど、みんなのおさいふへ。
ほんらいは、きえるおかね。
それが、かんりゅうされることによって、
まねーすとっくが、せいふのめのとどかないところで、ふえるのです。
そしてあいかわらず……
つばさをはためかせ、こうがくしへいをばらまきつづける、ももちゃん。
「うおー! たのしい! ばらまき! たのしい!」
ももちゃんのばらまいたこうがくしへいは、つぎつぎとひとびとにひろわれていきます。
ひとびとは、わけありこうがくしへいで、しょうひしまくります。
にほんのけいざいは、まわりはじめます。
あべのみくすや、ぞうぜいや、しゃかいほけんりょうつりあげや、いとてきさんぎょうはかいがひきおこした、すたぐふれーしょんも、かいしょうです。
でんせつのがまぐちざいふがもたらした、けいざいさいせい。
てんごくのおばあちゃんも、よろこんでいることでしょう。
〈かん〉
ももちゃんとでんせつのがまぐち 加賀倉 創作【FÅ¢(¡<i)TΛ§】 @sousakukagakura
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