失ったものにしかわからない気持ち

痛みを知る者同士だからこそ、きっと分かち合える――
そんな優しさと静かな絆を感じさせる物語でした。

登場人物たちは、それぞれに「失うこと」と向き合った過去を持っています。
ある出会いが、彼らの心をそっとつなぐことになる。

大きな事件が起きるわけではないのに、心の奥にじんわり染みてくる。
それはたぶん、「失う痛み」を無理に埋めようとしない物語の姿なのかもしれません。

ペットを愛したことがある人に、静かに残る一作だと思います。

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