最終話
~数ヶ月後~
「いつでもどこでも神の御加護を。みんなの
「「「うぉーーーーっ! リタちゃーーーーん!!!!」」」
「ブレアくん。今日もリタのステージは大成功のようだね」
「あっ。これはこれは、いらしてたのですか」
ブレアに声をかけてきたのは、
「リタがいなくなり、クインが代わりに
「まったく。何がどう転ぶかわかりませんな」
あの後ブレアが意識を取り戻した時、リタは既に旅立った後だった。
もはやこれまでかと諦めかけたブレアだったが、そこで張り切ったのがクインだ。
「リタの代役やるなら、全力でやらなきゃ」、「リタの可愛いさはこんなもんじゃない」などと言い、必死でレッスンをこなし、完璧なパフォーマンスをこなしたのだ。
その結果、デビューしてすぐに大ブレイク。今や、押しも押されぬ
「そういえば、本物のリタから小包が送られてきました。なんでも、先日ダンジョンで倒した、レジェンド級のドラゴンの鱗だそです」
「おぉっ、素晴らしい。早速換金しよう。彼女も幸せそうで嬉しいよ」
「そ、そうですね」
大ブレイクした
(どうか、偽物だとバレませんように。みんなの憧れの
こうして、クインの演じる女装の偽聖女は、今日も元気に
「ラスト一曲! みんなを神の下へと昇天させちゃうぞーっ!」
「「「リタちやーーーーん!!!」」」
完
聖女と書いてアイドルと読む! だけどこの聖女、実は偽物です 無月兄(無月夢) @tukuyomimutuki
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